2.2.5 雇用
バンガロール人口集積地区の1981年の人口は本人の経済活動状況により次の3種類に分類される。
就業者 :29.8%
一時就業者:0.5%
非就業者 :69.7%
すなわち、人口に対する就業比率で見れば、約30%である。
就業比率の推移を見ると、1961年には32.4%であったものが、1981年には29.8%と若干の低下が見られるが、バンガロール地区だけでみると39.7%から31.9%へと低下の程度が著しい。この主な原因は、この期間に相当数の周辺農村集落が人口集積地区に組み入れられたためである。1991年のバンガロールの労働人口は、約127万人、就業者率は、29.1%である。
バンガロール人口集積地区の就業構造を見ると1960年代に大きな変化が見られる。第1次産業就業者は、1961年に7.8%を占めていたものが71年には2.7%と急激に減少している。一方、第2次産業就業者は、34.6%から37.4%へと増加しており、第3次産業就業者も大きく増加している。しかし人口が急激に増加した70年代の就業構造にはあまり大きな変化は見られない。これは就業率と同様に周辺農村集落がバンガロール人口集積地区組み入れられた結果と考えられる。