完全な一新の必要が緊急に迫られたていたことから、AIPAが行政機関の主要な部門を結ぶためのプロジェクトとして、統合ネットワークの構築を認めた。統合ネットワークに関する研究は、イタリア郵政省の技術部門の協力により、AIPAによって取りまとめられた。この際の主要な関心は統合ネットワークの形成によるシステムの相互接続と相互運用性である。そして、この統合ネットワーク構築の方針はイタリア首相によって公表され、1995年9月5日に各省庁の長官の間で承認(G.U.n。272 del 21/11//95
イタリア)された。
8 情報システムのセキュリティと個人情報保護
ローマ市の情報システムに係る現状でのセキュリティ対策としては、マシン室を中心としたセキュリティ対策となっている。ユーザに対しては、基本的にIDとパスワードの徹底管理を義務づけることが中心となっている。現状ではホスト/端末の情報システムが中心のため、セキュリティ対策で最も重要なのは端末操作者のIDとパスワードによる認証であると考えている。ただし、ATMネットワークが構築され業務システムの一層の拡充が図られた際には、暗号技術等のセキュリティ対策が必要になると考えている。
イタリアでは、1997年に個人情報保護法が制定された。この個人情報保護法は個人データのコンピュータでの記録と行政業務における人為的な記録の両方に適用される。ただし、情報化社会の進展を考慮したものではないため、国内の情報化がさらに進展した段階で、AIPAによって法改正に係る具体的な検討が行われることになっている。また、ローマ市ではネットワーク・セキュリティに関する問題が顕在化するのはATMネットワークが構築されてからだと考えている。なお、セキュリティ対策については議会や市の上層部におけるの認識が高まることが重要で、それと併せてAIPAによる全国的に統一された基準の策定が之、要であると考えている。
(参考資料)
・Carattoristiche tccniche della rete attuale del Comune di Roma(FONIA E DATI)
・Specifiche tecrliche della rete ATM del Conune di Rollla
・COIllume di Roma-SISTEMA INFORMATIVO COMUNALE
・AIPA - Autorita' per I' Informatica nella Pubblica Amminstrazione (Roma)
(http://wttw.aipa.it/home.html)