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他の関連するパイロット・プロジェクトをサポートすることになっている。こうしたプロジェクトの主たる責任は行政ネットワーク・プロジェクト以外の団体に帰属する。行政ネットワーク・プロジェクトは、関連するパイロット・プロジェクトのインフラ面を担当する。パイロット・プロジェクトが、インフラ分野での財政支出をともなう場合、特段の契約がないかぎり、その支出はパイロット・プロジェクトが負担することになる。

(4)包括的契約書の実施

選ばれたサービス提供事業者は、「政府調達手続きに関する規則」(「Regelverk for Statens anskaffelsesvirksomhet」)(REFSA)が適用される自治体、中央政府の諸機関にサービスを提供するものである。

自治体及び中央政府の諸機関は、適当な範囲内で提供されるサービスを利用するかどうかを決定する。そして、設備の設置や運転コストを含めたあらゆる設備の資金を自ら負担しなければならない。

包括的契約書は、調達に関する権利と義務を規定するものであり、調達の取り決めや引き渡し承認とともに、EEA(ヨーロッパ経済地域)契約書規制に相当する調達基準を構成する。行政ネットワークのサービスを利用する行政機関は、こうした分野でのEEA通告を免除され、行政機関は包括的契約書をそのまま適用することもできるし、包括的契約書に参加している複数のサービス提供事業者に対して入札を行うこともできる。

行政機関は、著作権法、その他規制、法律又はサービス提供事業者の規則や規制に抵触しない限りにおいて、包括的契約書の各種サービスをそれ以外の名目で既存の各種ネットワーク又は通信方法に組み入れることができる。

また、サービス提供事業者及び規制施行機関と協力して、サービスの電子発注の可能性について評価する。

(5)プロジェクトの構成

?@プロジェクトの主体

ノルウェー計画策定調整省(PSD)及びノルウェー地方自治体協会(KS)は対等のパートナーとして共同して行政ネットワーク・プロジェクトに責任を負う。プロジェクトの責任、財務、機構及び資源の調達に関するプロジェクト契約書は両当事者間ですでに結ばれている。両者は、政府と自治体それぞれからの要請を実行するとともに調整を行う。

プロジェクトの成功の成否は、自治体及び中央政府の諸機関に資金があるかどいうかにかかっている。両者は、プロジェクトを積極的に支援し、その情報を提供するとともに、このプロジェクトの包括的契約書を通じて達成された入札条件を中央政府や自治体におけるその他のネットワーク構想に利用するよう促す。

?Aプロジェクトの構成

プロジェクトの運営管理はノルウェー計画策定調整省(PSD)が担当する。プロジェクト・マネージャーは、両者が共同で指名し、マネージャーは、プロジェクトの立案、実施についてノルウェー計画策定調整省(PSD)及びノルウェー地方自治体協会(KS)

 

 

 

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