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を配置したOA研修室を新設し、電子メールシステムとワープロの研修を2日間に分 けて行った。この他、所属毎に、職員がパソコンの操作方法等で困ったときにすぐ聞けたり、簡単な修理を行う職員(PCリーダーと呼んでいる。)を選任し、この職員を育てるためのPCリーダー研修などを行った。 また、グループウェアを必ず使わなければならない環境にするということで、知事、副知事に報告、連絡、相談等をする場合には、必ず電子メールを利用した知事連絡メモを使うこととしたり、係長クラスと知事のホットライン「KKホットライン」等の制度が設けられた。特に「情報の共有化」ということで、電子掲示板に色々な情報を掲示させるためにいくつかの制度を設けた。県政記者クラブへ提供した情報は、必ず電子掲示板の「電子新聞ケンセイ」のコーナーに載せるとか、掲示板のコーナー毎に情報を提供する責任課を設け、情報を掲示しなければならないようにしている。現在は9.11)掲示されている文書数は1,336文書となっている。

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※3 知事連絡メモは、知事、副知事への迅速な情報提供と、部局長等の幹部職員の情報共有を目的に設けられた制度の名称。

※4 KKホットラインのKKは、Key Point to Know betterの頭文字を取ったもの。梶原(知事の姓)・係長ホットラインとも呼ばれている。

 

4 市町本寸との接続

 

平成9年1月10日から市町村とRENTAI接続が開始された。ネットワークは、県の単独出先機関と同じで、各総合庁舎をアクセスポィントとしたISDN回線を利用している。市町村に設置されたパソコンは(財)岐阜県市町村振興協会において購入し、1台づつ配布された。このパソコンには、GAIBパソコンと同じソフトが組み込まれており、県と同じグループウェアが利用できるようになっている。このような形で県と市町村が結ばれたのは全国的にも珍しく、何に利用するのか、何に利用できるのかなど、市町村に戸惑いもあった。市町村の利用方法としては、県⇔市町村、市町村⇔市町村の照会・回答、イベント案内等の情報発信、様式や準則などの電子データの利活用、時間的、場所的に制約を受けない電子会議の開催、各種問い合わせなどに利用されている。現在、市町村では毎日1回以上、電子メール等を起動して文書の収受を行っており、毎日3〜5通のメールが送られている。

 

 

 

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