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第3節 稚内市における携帯端末利用訪問収納システム導入の経緯と実施状況

 

3-1 携帯端末導入の経緯

 

(1)携帯端末導入の背景

稚内市では、住民サービスの向上と増大する事務処理を軽減するために昭和50年10月にコンピュータを導入し、人事給与並びに住民税システムの稼動を皮切りに、大量反復業務(バッチ)の開発、オンラインデータベース、日本語処理への移行を進め、住民記録システムを中核としたトータルシステムを自己開発してきました。

 

(2)携帯端末導入の経緯

また、平成3年11月には、ポータブルターミナルを利用した水道検針システムが稼動し、携帯端末機を利用したシステムが始めて開発されました。

こうしたなか、当市の収納事務のうち9種類の税及び使用料は、コンピュータ処理されており、これらの収納情報は、センタ汎用機とオンラインで接続されている各課の端末機から最新の状態で瞬時に引き出し、住民からの様々な問い合せへの対応並びに内部の事務処理に効果的に使用されてきている。

しかしながら、滞納者に対する訪問収納事務は、担当者が滞納整理票で管理し、全て手作業により事務処理が行われていたため、問い合せへの対応に時間がかかったり、誤った事務処理等を引き起こす原因になっていた。

 

(3)携帯端末導入のねらい

このような状況を踏まえ、手書きによる事務処理を一切排除するとともに、滞納者に関する最新の情報を住民の玄関先まで持ち込み処理することにより

?@よりきめ細かな住民サービスの確保

?A収納事務への住民からの信頼性の確保

?B事務の合理化、省力化の推進

を図るべく、平成5年8月システムの開発に着手した。

 

(4)システムの機能

システムの機能としては

?@訪問計画の自動作成

?A訪問記録の自動採取と収納作業日報。日誌の自動作成

?B訪問収納による収納金額・訪問記録のオンラインへの反映

?C訪問先に関する全収納情報の情報提供

?Dパソコン未登録データの納付書作成

など、従前の滞納整理票で実施していた各種機能を携帯端末上に実現した。

 

 

 

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