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で発生する、?A最近になって増えているのがプリントずれ(約30件発生。)で想定していたより発生頻度が高い、?B一番厄介なのは、使用中に電源断が起きる現象(約23件発生。)で、障害原因が復元できずに修理に出しても再度発生するケースが2〜3件起きており、現在メーカーサイドとも対応に苦慮している。

?A現在、ハンディターミナルを導入して一年が経過し一定のシステム改良を検討しているところで、課題として上記のハード面における障害についてはメーカーの今後の対応に期待する部分が大きいが、ソフト面については今後の検針業務の完全委託化も見極めつつ、?@異常水量チェック機能の強化、?A処理結果チェックリストの見直しなどのプログラム修正を考えている。

 

(3)導入による効果

全給水区域への導入による効果としては、試行採用で検証された事項に加えて、以下のような効果があったと考えています。

?@全面採用したことで、顧客サービスの均一化を図ることができた。

?A点検カードからハンディターミナルへの切り替えにより、年間のランニングコストを1千4百万円程度節減することができた。

?B市外4町から管轄業務所に対して検針データを毎日運搬する作業が解消された。

?C副次的効果としては、情報端末ツールに対する理解が深まり、情報リテラシー(情報活用能力)の向上にも寄与できた。

 

2-5 お わ り に

 

ハンディターミナルの導入によって、本市においても営業部門での大規模で定型的なシステムの開発はほぼ終了しました。

そして今日、情報システムの目的は、初期の大規模で定型的なシステムの開発によって手作業の効率化を図るという観点から、情報の共有化や顧客サービスの向上といった業務の高度化に関心が向かっています。

今後の課題としては、近年のコンピュータや通信に関する大幅な技術革新を背景として、高度情報通信社会が急速に進展して行くなかで、最新の情報関連技術を適切かつ効果的に活用して、市民の様々なニーズに応え、かつサービス向上にもつながるシステムを目指していきたいと考えています。

 

 

 

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