?A音声応答装置は、あらかじめ録音された音声で入力指示を与える。
?B委託検針員が入力したプッシュボタンの信号により市外管轄業務所コンピュータに通信を行い、担当者コード(パスワード)のチェック、処理モードの選択、指定された検針データの有無の確認等を行い、回線を切ることにより、データ送受信に必要なプログラムが起動される。
?C市外管轄業務所コンピュータはデータ編集処理が完了すると、接続されたモデム内蔵電話で委託検針員のハンディターミナルに自動発信し、指定された検針結果の受信及び検針データの送信が行なわれる。
2-4 運用上の問題点
(1)運用にあたり留意した事項
運用にあたっては、労働組合とも協議をかさね、以下の事項に留意して導入を進めました。
?@機器については、試行の結果を踏まえ、?@軽量であること、?A操作性にすぐれていること、?B現行のオンラインシステムとの互換性があることを重視して選定し、277台(予備を含む。)を用意した。
?Aハンディターミナル検針の円滑な導入を図るため、検針員に対する研修には特に力を注ぎ、操作マニュアルを作成して、実習を中心とした研修カリキュラムを組み、?@集合研修(事務手続研修・操作研修)、?A職場研修(運用研修)ときめ細かく実施した。
?B検針データの保護及びハンディターミナル機器の適正な運用管理を図るため、「ハンディターミナル運用要領」を定めて、運用管理体制を整備した。
(2)運用からこれまでの問題点
今回の導入は、全給水区域を水道局の業務所のエリアに沿って4ブロックに分け、9月から1ヵ月1ブロックのペースで段階的に導入し、問題が発生したらその都度フィードバックするという体制で取り組んだことで、概ねスムーズに切り替えができましたが、運用からこれまでに発生した問題点を整理すると、以下のようになります。
?@運用からこれまでに発生した障害報告(平成8年9月から平成10年2月までに約92件発生。)を分析してみると、?@屋外作業で使用するため、作業中にハンディターミナルを落として破損する障害が月に1〜2件の割合