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第4章 行政業務における携帯情報ツールの活用

 

第1節 民間企業に見る携帯情報ツールの利用形態

 

携帯情報ツールは今や、地方公共団体、民間企業を問わず多くの業務で活用されてきているが、特に民間企業における積極的な利用には目覚しいものがある。これら民間企業における活用事例や将来的な活用計画は、地方公共団体における今後の携帯情報ツールの活用方策を立案する際に、重要なヒントになると推測される。

 

1-1 各業界ごとの利用形態

 

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縦軸の要素は取り扱う「情報量」で、横軸の要素は情報の「即時制」である。

情報量とは、その情報がホスト側にあるか携帯情報端末側にあるかに関わらず、携帯情報ツールを利用して取り扱うデータ量のことを意味している。例えば、画像データなどを取り扱ったり、ホスト側の膨大な情報を検索するような場合は、大きな情報量を扱う範疇に含まれる。

また、情報の即時制とは、携帯情報端末側とホスト側のコンピュータとの間の、リアルタイムなデータ送受信の必要度を意味している。例えば、携帯情報端末側で収集・加工したデータを、ホスト側に迅速に反映するために、携帯通信機器でデータを送受信したり、携帯情報端末でホスト側のデータベースを検索するような場合は、情報の即時性が高い範疇に含まれる。

 

 

 

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