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1-5 情報処理能力

 

CPUの処理速度/ハードディスク/メモリ容量の面から、データ処理速度やデータ蓄積容量などの能力が最も優れているのはノートパソコンである。なかでも高機能ノートは、高度な情報処理能力でデスクトップパソコンに遜色ない性能を備えている。ペンパソコンは処理能力の面でノートパソコンより劣るものの、PDAよりは優位である。PDAは高度な情報処理は適さないという現状である。但し、WindowsCE搭載PDAについては、パソコンとのデータ交換に親和性を持たせている点から、独自OS搭載PDAより情報処理能力は向上してきている。

画像の取込みは、ノートパソコンにおいて、静止画/動画のいずれも可能である。ただし、動画はデータ量が非常に多くなるため、データ蓄積容量の大きい高機能ノートでないと取込みが困難になることも考えられる。

PDAは、一部の機種で静止画像取込み機能を備えているが、動画に関しては取込みやすい状況とは言えない。

 

1-6 アプリケーションソフト及びアプリケーション開発

 

一般ビジネス用に導入するアプリケーションソフトは、パソコン/PDAともに、ワープロ/表計算/スケジュール管理/インターネット・パソコン通信用ソフトなどがあり、個人的にも組織的にも利用できる。しかし、業務用のアプリケーションソフトとなると、パッケージ化されたアプリケーションは限られており、また、機能も一般的なものに限定されているものが多く、カスタマイズを必要とすることから、業務ごとに設計・開発されているのが現状である。

Windowsなどの基本ソフトを搭載したノートパソコンでのアプリケーション開発では、従来の業務システム開発と同様、C言語やビジュアルベーシックを用いるケースが多く、特に新たな開発知識は必要とされない。また、PDAはその機種に特化した簡易言語を用いるので、新たに開発環境について学習しなければならないが、やはり特別に高度な知識を必要としない。ただし、携帯情報端末を用いた業務分野では、開発するアプリケーンョンに、庁内システムとの連携機能を組み込むことが多いので、ネットワークを介した業務システムの開発に関する知識は必要となろう。

 

 

 

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