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従って、現時点では二次基地においてタンクローリーを化学用のメタノールローリーと共用にし、手作業による着色剤添加による方法が最も有利と考えられる。その場合、コストは、現行取扱量から数倍の範囲では、1リットル当たり約2.9円上昇すると推定される。

 

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なお、表10-3〜10-8に詳細計算結果を示した。

この計算は、現行のメタノール燃料供給ルートをもとに、現実的な方法を想定し着色剤を添加する方法をモデル化して計算したものであり、目安として見る必要がある。たとえば、軽油の添加剤クマリンの例では、流通量が非常に多いため製造コストに与える影響が非常に小さい。その他、実際は、個々のケースでコストに影響する要因は限りなく有り、これがそのまま市場の着色メタノール燃料製造、流通の際の価格アップにつながるものではない。

次に、得られた計算結果より、実際の走行における経済性に与える影響を検討した。

条件 ?@メタノール車の燃費は過去の市内走行試験にて得られた数値(2台平均)を用いた。

出典:「メタノール自動車による第2次市内走行試験 報告書?U」

平成4年4月30日日本メタノール自動車株式会社 21ぺージ

?Aディーゼル車の燃費は同クラス車両の一般的な数値とする。

(新宿区内で配送に使用されている車両)

出典:「低公害車・代替燃料自動車の普及・促進のための調査研究

 

 

 

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