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保存  :日光に当たらない状態で、自然換気条件とした。

(d)測定装置

温度測定:グラフテック社製 カードロガーHC1000  測定精度±1.0℃

質量測定:Mettler社製上皿電子天秤PM4000     測定精度±0.02g

光度測定:島津UV-3100スキャンスピードやMID スリット1.Onm セル100mm

5.2 自然貯蔵試験結果

(1)自然貯蔵試験期間中の減量の測定

測定減量は1回あたり0.3〜0.8g程度であり、年間を通して3g程度であった。保存減量は換気栓なしの?@〜?Bの場合、換気栓付きの?C〜?Eに比べ減量は少ない。しかしながら、換気栓付きの?C〜?Eでも年間を通して総保存減量は6g程度である。

年間を通した減量率(総保存減量及び総測定減量の和/試験開始時メタノール重量)は、2%程度であり自然貯蔵試験に対する減量による影響は非常に少ないと考えられる。(詳細は、「低公害草・代替燃料自動車の普及・促進のための調査研究報告書」平成9年3月(財)物流技術センター運輸低公害車普及機構第?U編24ページを参照されたい。)

(2)自然貯蔵試験期間中の貯蔵庫内の温度の測定

試験期間を通し、試験庫内の温度がどのように変化したか調査した。温度の測定は、電子式の打点温度計を貯蔵用の箱の上に置いて行った。冬期の最低温度は約0℃、夏期の最高温度は約35℃であり、関東以南の大都市の気温範囲にほぼ匹敵する条件で試験ができたと考えられる。(詳細は、「低公害車・代替燃料自動車の普及・促進のための調査研究報告書」平成9年3月(財)物流技術センター運輸低公害車普及機構第?U編25ページを参照されたい。)

(3)自然貯蔵試験期間中の吸光度の変化

表5-3に密度補正しない場合の年間を通した吸光度の変化を各サンプルごとに示した。なお、吸光度が大きくなるということは光が吸収される量が多いということであり、色が濃くなることを意味する。吸光度の変化率は試験開始時の吸光度を基準として、百分率で計算した。

AB9、AB90、AR52、SB5の変化率は最大でも+4.3%であり、目視での変化は見られなかった(10%以上の変化がないと目視では色の変化を認識できない)。そ

 

 

 

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