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(3) 調査結果

(財)石油産業活性化センターの調査研究では最終的に、フルフラール、オイルイエローGE及びアルコールフルオレセントグリーンUの3種類のマーカーを選択し、検出方法、検出器具の検討並びに欧州調査の結果から、フルフラールを最適と評価している。

また、燃料用マーカーの添加方法及び転用防止監視体制等についても考察している。しかしながら、添加コスト等の経済性及びエンジン内での燃焼に関する調査研究は行われていない。

これに対し、(ディーゼル燃料として)灯油及びA重油が不正に使用されることを防止するため、これらに添加する識別剤として「クマリン」に関する調査研究が1980年代の後半に、(財)日本自動車研究所等で行われている。これは、最終的な使用決定に至るまで数カ年をかけて燃焼試験等を繰り返し、安全性について徹底した検討が行われている。

 

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