海外の供給基地としては、中東、ニュージーランド、マレーシア等に分散しており石油系燃料に比較すると中東依存度は低い。
これらの貯蔵された化学用メタノールのうちのごく一部が、燃料用として供給されるわけであるが、メタノール燃料の約90%はタンク・ローリーで地下式スタンドへ陸上輸送され、スタンドからメタノール車へ給油される。
残りのメタノール燃料約10%は、タンク・ローリーまたはバージ(平水タンカー)で、出荷基地へ輸送され、ドラム缶に充填されたのち簡易スタンドへ供給される。
現在のメタノール燃料供給システムは、あくまでも化学用メタノール供給システムのごく一部を利用しているにすぎない。また、石油系燃料の供給システムに比較すると、タンカーの大きさ及び受入れ基地等のいずれを比較しても規模が小さく、規模のメリットを生かせない状況にある。