300台を少し超えたところである。普及台数は、表1-1に示すように増加しているが、その規模は小さく、いまだ大量普及には至っていない。
1.2 メタノール燃料の現状 (1)燃料需要量 メタノール燃料は、1986年のメタノール自動車走行試験開始と同時に、三菱ガス化学株式会社及び信越化学工業株式会社から、化学用メタノールが供給されることとなった。 燃料需要量は、メタノール車の台数及びスタンドの増設に伴い、徐々に増加している。
1.2 メタノール燃料の現状
(1)燃料需要量
メタノール燃料は、1986年のメタノール自動車走行試験開始と同時に、三菱ガス化学株式会社及び信越化学工業株式会社から、化学用メタノールが供給されることとなった。
燃料需要量は、メタノール車の台数及びスタンドの増設に伴い、徐々に増加している。
またメタノール燃料価格は、関係者の努力により、1リットル43円に設定されているが、カロリーベースに換算して軽油(65円/リットル)に比較すると割高(約85円/リットル)となっている。修理費を含めたランニングコストはさらに割高となり、政府等の助成措置等にもかかわらず、ユーザーのコスト負担は高い。したがって、メタノール自動車が市場原理に基づいて必然的に大量普及に向かうという環境条件が整えられていない現在では、メタノール燃料の需要量は僅かである。
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