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者全体の52.7%が、3大都市圏で働いていた経験を持っている。転職者の2人に一人が大都市から地元に移動しているのである。一方、直前の仕事が地元である「現在の居住地及び周辺地域」と回答した者の比率は25.4%で、4人に1人の割合と、3大都市圏から移動してきた者の半分に過ぎない。また、3大都市圏でもなく、地元でもない「現在の居住地以外の都道府県」から移動してきた者の比率は、12.4%とさらに低くなっている。

現在の勤務先の業種別にみると、サービス産業ならびに、製造業で大都市で仕事をした経験のある者の比率が高く、逆に、土木・建設や卸・商社・小売等では現在の居住地及び周辺地域で働いた経験のある者の比率が高く前述の結果とほぼ同じ傾向が出ている。

現在の勤務先の従業員規模別にみると、100人以上299人以下の層で、現在の居住地以外の都道府県で働いていたものの比率が低く、現在の居住地及び周辺地域で働いていたとする比率が他の規模に比べて若干高くなっている。

以上のことから、今回の調査対象となった転職経験者の半数以上が大都市での仕事の経験があることがわかった。

 

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3. 転職者の業種間移動

ここでは、転職者がどのように業種間を移動したか、Uターン者とそれ以外に分けて分析する。まず、転職者全体の直前の勤め先の業種をみると(図表4-6下端の合計欄参照)、最も比率が高いのは、製造業の31.4%であり、次いでサービス業の21.3%が比率が高く、この二つの業種だけで約半数に達している。それでは前職から現職へどのように業種間移動をしているのだろうか。

 

 

 

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