
まず、製造業をみると、現職が製造業の者はやはり前職も製造業が多い傾向がみられる。また、現職がサービス業の者に前職もサービス業が多いことをはじめ、建設、卸売・小売などで同業種間移動の比率が高い。 
さらに転職者のUターン経験の有無別に現在の勤務先の業種をみたのが、図表4-7である。これによれば、Uターン者は製造業で比率が極めて高く、地方の製造業がUターン者の受け皿になっている場合が多いと考えられる。また、Uターン者以外では卸売・小売・商社等の比率が目立って高い。同様に、土木・建設、金融といった比率もUターン者に比べて高くなっている。これらの業種では、労働市場が地域的に閉じている可能性が高い。 
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