4.中小企業における情報化の現状と対応策
(1)今日の情報化の背景と意味 ?新たなパラダイム 「情報化」と言えば、ここ数年は、SIS(戦略情報システム)、BPR(ピジネス・プロセス・リエンジニアリング)、インターネット、EC(エレクトロニックコマース:電子商取引)、CALS、EDI(電子データ交換)など、新しいキーワードが次々と新聞紙上を賑わし、決まって、企業の危機感を煽り立てるような論調が添えられた。しかし、ここに来て、「情報化」が従来の一過性のブームではなく、大きな変革をもたらす新たなパラダイムとして語られることが多くなっている。では、何が今までと違うのであろうか? 従来の「情報化」の概念は、一企業内あるいは特定企業問、系列企業問での閉鎖的なネットワークであり、今語られている「情報化」とは、政治、経済、社会、文化、日常生活のすべてを巻き込む形で、変革をもたらす可能性がある。これまで、「情報化」の主体や対象は、大企業、中堅企業、あるいは情報先進企業に限定されていたが、インターネットに代表される開放的なネットワークに接続されることで、中小企業、小規模企業、さらには個人や家庭までもが、
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