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全国に椿を植え回った八百比丘尼の伝承は海人文化の伝播を示し、椿はその象徴といわれる。古代は神聖化された常緑樹と紅の花のイメージ、清楚な白椿のイメージや誇りとつつましやかな花言葉などを多面的にイメージアップし、椿の島として漁業と観光・交流を連携させた島の活性化を目指す。

イ島へのアクセス・島内交通など基盤

○航路の便数増加、最終時間の延長、発着所の桟橋の整備
※小川島、加唐島航路を相互に乗り入れることでの便数増強なども検討課題。
○島内レンタカー、バイク、カードシステムの整備
※観光客の増大をみて漁協が貸し付けるなどの事業化を検討する必要がある。


ウ活性化施策メニュー

(ア)特産振興

a 椿の加工・商品化

 加工方法、商品化の検討。加工工房(油しぼり、その他加工)の整備、技術移転の必要あり。椿材による権(つち:槌)の土産品化(椎は日本書紀に出てくる椿材の武器)。椿の花びらの菓子化、化炭化(高島の炭焼きと連携)、椿の灰を着色剤にした仮称椿焼き、椿を絵付けした唐津焼デザインなどの開発も一案。

b ツワブキ、ニンニク、切り干しダイコンなど現在加工産品の高度化・活性化

 ニンニクは鎮西町の太閤キムチとの連携。

c 水産加工品の商品化

 一軒の加工業者の支援育成による事業化の促進。前提としてあわび養殖と磯資源の増殖促進。


(イ)観光・交流振興

a まるごと「椿の公園アイランド」の整備

 洋風にいえばカメリアアイランド(:camellia island)。
○椿公園、椿資料館(茶室付き)、椿のトンネル、生け垣、椿の港づくりなどを進める。加唐港に椿がないため「椿の島」のPRに対して、かえってイメージギャップを生じているので、現漁協の空き地をお休み処として周辺に椿を植え、観光案内、レンタカーなどをおく展開も一案。近接する学校敷地のノリ面に椿を植えるのも検討課題。椿は“侘びの花”で、侘び茶に不可欠な花。花炭の商品化も検討。椿の文化情報の結集。


 

 

 

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