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遮断などの動作を、自動的に行わせるものである。

(1)可能な限り制御システム及び警報システムから独立した構成とすること。

(2)主機、ボイラ、発電装置及び推進補機の安全システムはそれぞれ独立システムとすること。

(3)安全システムが作動した際には警報システムが作動すること。

(4)安全システムが作動して機器及び装置の運転が停止した場合、手動リセット操作を行う前に、自動的に再始動しないこと。

(5)該当の機器及び装置の制御場所には、オーバーライドの作動状態を明示すること。なお、オーバーライド装置とは、安全システムの一部又は全部の機能を一時的に停止させる装置をいう。

(6)オーバーライド装置が、不注意な操作によって作動状態とならぬよう配慮して装備すること。

-4.フェイルセーフ(fail safe)について考慮されなければならない。

純機械式を除き、保護回路には必ず電気的リレーが含まれており、フェイルセーフの観点から通電で保護装置をトリップさせる(通電方式)か無通電でトリップさせる(無通電方式)か、いずれかを選択する。発電機電源から保護装置に給電される場合には当然無通電方式を選ぶが、蓄電池電源による場合は個々のケースについていずれを選ぶか検討すべきである。両方式の特徴を次表に示す。

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