日本財団 図書館


に代えてIEC332−3Category Aにすることで国際的な合意が得られるため、将来的にはこの試験方法が一般化することになる。

 

5.1.1 絶縁体種別の選定

EPゴム絶縁ビニルシースあじろがい装ケーブルが一般に使用されるが、EPゴム絶縁の場合の導体許容温度は85℃となっているので、周囲温度が75℃を超える場所に布設する場合には、けい素ゴム絶縁ケーブルを使用する。表5.1に各種絶縁体の最高許容温度を示す。

222-1.gif

 

5.1.2 保護被覆の選定

シースには、ビニルシース及び鉛シースの他にクロロプレンシースがある。クロロブレンはビニルに比べて一般に耐低温特性が優れているので、寒冷地に配船される船や冷凍庫内に布設されるケーブルのシースには、クロロブレンが用いられることが多い。ただし、クロロブレンを上回る耐低温特性が要求される場合には、鉛シースケーブルが用いられる。

居住区などで外傷を受けるおそれのない場所には、がい装なしのケーブルを使用してもよい。

暴露甲板、貨物倉などには、一般に防食層付ケーブルが用いられる。

誘導ノイズを発生する回路や誘導ノイズの影響を受け易い回路に使われるケーブルは、シールド付とする。特に誘導ノイズの大きい回路には機器メーカーの意見も十分考慮して、各心シールドケーブルを使用する。また、船内通信装置などの回路で誘導ノイズの影響を受け易い回路には、一般に電話用ケーブルが使用される。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION