は、無電圧、圧力低下等の要因により予備の電動機を自動的に切換えて運転し、航行の安全性を図っている。
また、操舵機、主潤滑油ポンプなどの船舶の安全、主機関の保護のため重要な補機の始動器では、不足電圧開放回路(UVR又はLVR)を採用し、船内ブラックアウト後電源が復帰した場合自動的に再始動するようにする。
この場合、発電機に急激に負荷がかかることを防止するため、投入電力の計算を行い、タイマにて始動タイミングをずらすようにしなければならない。
4.3 電 熱 装 置
4.3.1 機関室用加熱器
一般に機関室で使用されている加熱器は、シーズヒータを直接加熱液体に投入する方式のものである。これらはタンクに取付けるタンク取付形と配管の途中に設置して加熱するライン式のものに分けることが出来る。いずれも温度調節サーモ、空たき防止サーモを装備している。
また、装備する場合は、ヒータ部が液面上に露出しないように注意しなければならない。空だき状態になると、短時間でもヒータの断線事故の原因となる。
4.3.2 厨房用設備
船舶の厨房用設備としては、電気レンジ、電気オーブン、湯沸かし器、ホットプレートなどがある。装備場所及び機器の性格上、感量防止と火災予防対策が必要である。又、照明器具も近くに取付けるとグローブが熱のため変形したりするので、取付場所に注意する必要がある。