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(2)二重給電切換方式

この方式は、極めて重要な負荷(例えば、操舵機用電動機、航海灯など)に対し、二重の給電線を設け、一方の給電線が故障した場合に他の給電線に切換える方式であるが、非常発電機が装備される場合には、一系統を非常配電盤から給電するのが一般的である。

(3)区分母線(スプリット・バス)方式

この方式は、図3.4に示すように、重複する重要負荷を二群に分け、各々に給電母線を設け、これらの母線を断路装置を介して発電機母線に接続させるものである。この方式では、一方の母線に故障が生じた場合、これを断路装置で切離し、他の群にて運転を続行しつつ保守手入れが可能である。

なお、主配電盤に接続される発竈機の総容量が3MWを超える場合は、本方式の適用が要求されている(船舶設備規程第219条、NK鋼船規則H編2.5.3)。

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