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−4 掃引周波数範囲、1回の応答送信回数及び1回の周波数掃引時間測定
1.掃引周波数範囲
7.3項の6の状態で距離(SARTと本装置間)をlmに近づける、“e.i.r.p/SWEPT FAQ”スイッチを“SWEPT FAQ”側にし“FREQUENCY”ダイヤルを周波数範囲内の上限の近傍に回していくと、オシロスコープの波形(下図)a点が消滅する点の目盛り、又周波数範囲内の下限の近傍に回していくとオシロスコープの波形b点が消滅する点の目盛りを読み取り、周波数計の校正表より周波数を求めます。
 
 
2.1回の応答送信回数
スイッチ類は7.4.1項の状態で、“FREQUENCY”ダイヤルを9350MHz付近に合わせ、オシロスコープ上で1回の電波発射内(約100μS)に応答回数(パルス)が12個あることを測定します。
(パルス列の最初の時間に1個だけ、時間の不規則なパルスが観測されますが、これは本装置の発振パルスで、“FREQUENCY”ダイヤルを周波数の低い方向に回すと計13個のパルスが確認できます)
3.1回の周波数掃引時間
7.2.2項の状態で、オシロスコープ上のパルス12個の内1個(最初から3パルス目)を拡大し、“FREQUENCY”ダイヤルを操作すると、波型が移動して周波数の上限及び下限で波型が消滅します。その消滅する上限と下限の幅が7.5μS±1μSであることを測定します。
 
 
−5 応答遅延時間測定
1.“e.i.r.p/SWEPT FAQ”スイッチを“e.i.r.p”側にしオシロスコープの観測波型の部分でパルス幅1μSの本擬似レーダー波とSARTの応答波とが重なっており、“LEVEL”ツマミを加減することにより本擬似レーダー波パルスのみが観測できます。
2.パルス幅1μSの部分は“LEVEL”ツマミを加減すると、その振幅は変化しますがSARTの応答波は相互間の距離を変えたり、本装置の前方を手で触ったりしない限り変化しません。
3.応答遅延時間を計測するときは、このパルスを観測した時間(位置)を基準とします。
4.応答遅延時間は本基準線とSART応答波の立上がり時間差をオシロスコープを観測し、0.5μS以内であることを測定します。

 

 

 

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