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−2 実効受信感度(e.r.s)測定
1.R=2n(本装置とSARTの距離)が使い勝手のよい距離であり、本装置とSART間を正確に距離を測ります。
2.“FAQ”ツマミで9350MHzに設定(操作は6.2と同様)し、SARTの実効受信感度規格は、-50dBm以下、又伝播損失は図-2より-57.87db(2nの値)であり
Ls−50=7.87dBnとなる。
本装置の発振出力校正グラフより7.87dBnの校正値を求め“LEVEL”ツマミで、その値の目盛りにあわせます。
3.“e.i.r.p/SWEPT FAQ”スイッチを“e.i.r.p”側に、“CHECK/MEASURE”スイッチを“MEASURE”側にし、疑似レーダー波を照射した時SARTのスピーカー音が連続音になれば実効受信感度は-50dBnをクリアしていることになります。
4.“ATT”ツマミの目盛りを0dBに設定しておけば、SARTからの応答波で本装置のスピーカーより音がでます。
“P.R.F”ツマミが500PPSの位置であれば500Hzの音がでます。又オシロスコープ上に応答波の検波波形約100μSが観測できます。
5.正確なSART実効受信感度を求めるにはSARTのスピーカー音が不規則になる寸前まで“LEVEL”ツマミでレベルを下げ、7.87dBmと“LEVEL”ツマミ目盛りの校正値との差を求め50dBmにプラスすればよい。
(例)50+{(50dBnの基準値)−(“LEVEL”ツマミ目盛りの校正値)}=実効受信感度
50+(7.87−5)=52.87 実効受信感度は−52.87dBnとなる。
 
−3 実効幅射電力(e.i.r.p)及び1回の
電波発射時間測定
1.“FAQ”ツマミを9350MHzに設定(操作と6.2と同様)します。
2.“LEVEL”ツマミの目盛りは前期7.87dBmより10dBm増加して確実にSARTを動作させます。
3.“ATT”ツマミを0dBから徐々に増加させて行くと、雑音を伴う“しきい”点がありこれを越えると消音します。
4.雑音が伴っている時は、オシロスコープ上でも上記検波波型に抜けが認められていますが、ほとんどこの抜けがなくなる点の値を読み、本装置の受信感度校正グラフより受信電力Prを求めます。
5.SARTの実効幅射電力はe.i.r.p=Ls+Prで求めます。
(例)Ls=57.87(dBm  Pr=-30.87dBmとすると57.87+(-30.87)=27dBmとなります。
6.“4”の状態で応答波型の立上りから、立下りまでの時間約100μSをオシロスコープで測定します。
 

 

 

 

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