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CALSにおいても同様で、新しい規格や標準を策定するのではなく、今ある標準をいかにうまく適用するかを実証してきた。そのような標準の例として対象となる分野ごとにISO規格などが適用されている(表1.2.1参照)。

情報交換のための標準には、文章、図面、画像などのデータ形式、定義付け、記述方法や交換するためのデータの組立規則、伝送順序、などの規格を含んでいる。これらの規格に従って標準化された情報は、特定のハードウェアやソフトウェアの制約を受けずオープンな環境下で自由に相互交換が行えることが必要である。

(2)情報交換・共有化のためのルール

各種の情報は、コンピュータネットワークや統合化されたデータベースなど情報の通を支える情報技術により、オープンな環境で自由に相互交換されるが、その交換に、セキュリティーをはじめ一定のルールが設けられなくてはならない。情報交換の時間、回数、優先度など情報交換そのものに対するルールはもとより、情報公開の限度、情報交換の際の認証、データの承認、セキュリティーも業界としての一定のルールを定める必要がある。情報の公開・共有化がデメリットを生んでは意味がなくなからである、さらに、データベース仕様やデータベースの統合化においても業界としてのルールを明確に定めるべきである。

図1.2.1 情報共有の基本要素とEDI

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