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・人事〜マーケティングまであらゆる企業活動のサポート

・標準プログラミングインタフェースのサポート:オブジェクト指向等

・標準プレゼンテーションインタフェース

・異種データ管理環境(メディエーダ:Mediaterによる情報の翻訳)

・分散開発環境

・共通機能ツール:ソフト/ハード構成管理、電子サイン、データ変換等

・商用レベルのセキュリティ

・VEの迅速な構築/解消

・コンカレントエンジニアリング

・電子商取引サポート

・レガシ(既存システムとの整合性)対応:既存ツール/アプリケーション/インフラ等

 

1.1.3.4 MARlS

 

MARIS(Maritime Informati? Society)は、1995年のG7情報サミットで提案された11項目の国際プロジェクトの一つで、海事情報システムのプロジェクトである。EUとカナダを幹事国として、その目的は造船の効率化、海難事故対応、海洋資源の有効活用等、多くの課題を抱えた海事産業における、利害関係を越えた政府レベルの国際協力によって新しい情報システムの指針を立案することである(参照文献[4])。

CALSの観点から見ると造船業の効率向上システム(MARVEL−OUS:Marine Virtual Enterprise Linkage Open User Syndicate)が注目をひく。

MARVEL−OUSはEMEA(European Marine Equipment Association)が主催し、ユーザとのオーブンなコミュニケーション組織を組み込んだ造船と関連工業の仮想企業連合を構成して、造船のリードタイムの短縮とコスト削減、および、調達、補給の革新を図るものである。そのために海事用EDIの開発、高信頼性ネットワークの構築等に基づく造船仮想企業における情報プロトコルの標準化を推進することとしている。

なお、その成果を、1998年にリスボンで開催する海事万博でデモンストレーションを行う予定である。

1.1.3.5 ClMOSA

CIMOSA(CIMOpenSystemArchitectureAsso・iati?)は、企業間における緊密な連携を目指した、EI:Enterprise Integration(企業統合)でCALSと同じコンセプトである。1985年よりESPRIT(European Strategic Program for Research and Development Infomation Technology)プロジェクトの一つとして仕様づくりが始まり、1990年からはCIMOSAの検証のためのESPRlTの3つの独立のプロジェクトが進行中である。また、CIMOSAの適用を支援するCIMOSAアソシエーションが活動中である。

 

 

 

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