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数と獲得可能工数から工事期間を算出してこれを時刻表形式にまとめる。造船所で同時に各種の船を建造する場合に、各船を併記して工場全体の工程計画に使用する。この線表ができたならば、その線表の下法に山積表を作る。山積表は各月又は各旬における所要工数を累積した図表で、これを見るとその区間の工数の数量、すなわち作業量がいかに時間の経過と共に変化していくか明瞭にわかる。
 

第1.22図 線表と山積表の1例

 
この山積表に、自分の造船所の獲得可能工数の線を入れて見ると、その線より上に出た所は工員不足で、下に凹んだ部分は余る。不足が生じた所は下請工を増やすか、残業で埋めるなどの手配が必要となる。工数に余裕がでた場合はなんらかの仕事をするか、さきの工事を早めることなどを行い工員を遊ばせないようにする。
山積表で、山や谷が生じたときは、山を手前え手前えとならすように心掛けなければならないが、この場合には、出図、材料および購入品等の入手も繰上げられるか否かを確認する必要がある。
このように総合線表、および山積表は工程の進行状況の過去・現在・未来を一目瞭然と示してくれるばかりでなく、これを工場内の全員に公示することによって、工場の全体計画が

 

 

 

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