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(c) ガス切断機及びサンソ、ガスホースの点検を使用前にかならず行う。
(d) 換気ファンの配置及び活用を行う。
(e) 塗料、油など可燃物の置場を明確にする。
(f) 船内での火気使用時には、裏面、周囲の確認をしてから作業を開始する。
(g) 防火用水、消化器の設置場所を明確にする。
災害は当事者の不幸のみではなく、会社にとっても大きな損失になるので、常に、「安全第一」を心掛ける必要がある。
 
1.3.5 安全教育
 
造船所の災害は、その多くは作業行動災害である。その面から作業員の安全教育を強化すると災害を大幅に減らすことができる。安全教育の考え方は次のようなものがある。
(1) 作業員は怪我をしない、監督者は怪我をさせないという精神に徹すること。
(2) 安全責任の自覚のため、懇談会形式の安全に対する話し合いを持ち安全提案制度など安全意識の高揚をはかる。
(3) 安全表彰、係、組などの単位で年間の無事故などの表彰を行う。
 
1.3.6 安全管理組織
 
安全管理を徹底させるためには、現場の管理者により安全管理委員会などの委員会組織もあるが、その造船所の実情にあった最も効果のある組織が望ましい。安全最高責任者は一般には工場長などがあたる。
安全管理を効果的に進めるためには、管理組織が必要である。労働安全衛生規則により、使用者は安全に関する事項について、関係従業員の教育と意見を聞くことが義務づけられているから、このためにも安全委員会(下請も含む)を組織することが必要である。組織としては、ライン組織、スタッフ組織、委員会組織などがあるが、造船所の実情にあった最も効果のある組織が望ましい。
組織の一例を下に示す。
 

第1.13図

 

 

 

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