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第1.6図 基本的な鋼材の流れ

 
(1) 鋼材置場
主要鋼材の搬入経路により、その配置は決まる。鋼材は一般に海上より搬入されるが、小型造船所では陸送により搬入される造船所が以外に多い。これは仕入先との交通の便、購入の量などが大きく影響している。いづれにしても鋼材置場が決まれば、流れの手順から内業工場の配置は自然と決ってくる。
搬入された鋼材は、いつでも所要のものを取り出せるよう整理する広さが必要である。板厚ごと、大きさごとに順序よく整理し下積の材料が赤サビを生ずるようなことがないことが大切である。また屋内の置場とすれば品質の管理には理想的である。
海上、陸上搬入をとわず鋼材置場附近には適当容量のデリックまたはクレーンが必要となるが、最近では移動式のモビールクレーンなどを使用している造船所も多い。
(2) 加工場
加工場は、鋼材置場に直結し、罫線、切断、曲げなどを工程の順にしたがって加工する場所である。現図場で造られた型板類を使用するので現図場に近い方が便利である。第1.6図に示す配置案では、加工場の2回の現図場としてある。型板などは現図場の床面に設けたハッチより吊降しが可能で型板運搬が便利となる。

 

 

 

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