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第1.5図 敷地の条件による配置

 
A図は海面が一面の場合
小型造船所はこの海面一面の場合が大半をしめている。この場合では、奥行が深いものと、海面の幅は広いが奥行の浅いものがあり、海岸道路の海側にある造船所に多く見受けられる。主要な工場配置は鋼材の陸上搬入以外はU型にならざるを得ない。
この場合に海面の幅の狭い造船所では、艤装岸壁の長さが取れず、縦の繋船となり不便なことが多い。鋼材の陸上搬入の場合はZ型の配置もある。
B図の海面が二面の場合
河口とか埋立地(工業団地)に見られるタイプである。海面幅が長く有効に使用できる利点が多い。配置はU型、L型が可能で、艤装岸壁が長く取れ、修理船の多い造船所では理想的な配置がとれる。
C図の海面が三面の場合
造船所の型状としては理想的であるが、埋立造成の場合以外にはまず無理であろう。海面幅が広いため、護岸のための土木工事に莫大な費用がかかる。
工場配置はI型、L型、U型と造船所の生産規模と方式により理想の配置が取れる。
第1.6図は基本的な鋼材の流れの1例である。

 

 

 

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