をとらない隅肉溶接の片側だけしか、溶接していないものは、取り付けのピースの仮付けが、反対側からハンマーで叩けば、簡単にはずれることでわかるように強度上、信頼できないからである。
(8)溶接のタブの効用
溶接ビードにおける欠陥には、最初のスタート部のスラグとアークが安定する前のところと、終端部のクレーターの部分で発生するものが多い。この部分の欠陥をなくすために第5.17のごとく、それぞれ溶接線の始端と終端に別の板をつけるか、あるいは母材を伸ばしておいて、溶接完了後切断する方策をとることがある。特に自動溶接の場合は必ず、使用しなければならない。第5.5表にタブの寸法の一例を示す。