日本財団 図書館


 

230-1.gif

(9)裏掘りの方法について  

 裏掘り、又は裏ハツリは、手溶接でやった表溶接の初層は、溶け込み不良や、スラグの巻き込み等、種々の欠陥を伴っているので裏溶接を施工する前に、その不健全部分をとり除いて、完全な、溶接接手を得ようとするものである。従って、裏ハツリにおいては、欠陥がなくなるまでハツリ取らねばならない。一回サッと、タガネでなめた程度で欠陥が沢山見えるという状態では、何のために、裏ハツリをしているのかわからない。通常は、裏溶接の前に、責任者が、裏ハツリの状態を確認してから溶接の作業に入るようにする。  

 裏ハツリの方法には、ニューマティック・タガネ、ガスガウジング、アークエアーガウジング等があるが、一番早く掘れるのはアークエヤガウジングであるが、機器の設備が高価になる。手軽なのは、ニューマティック・タガネであるが、小さな欠陥は、押しつぷしてしまうことと、騒音を発することなどがある。ガスガウジングは、比較的狭陰な場所でも施行でき、音も静かであるが、相当加熱することになり、歪みと、欠陥を大きく拡張する等の点がある。  

(10)ハメ込みの溶接  

 ◯ 工事孔、軽目礼のふさぎ

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION