日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 技術 > 海洋工学.船舶工学.兵器 > 成果物情報

通信教育造船科講座 船体工作法

 事業名 小型造船技術講習
 団体名 日本小型船舶工業会 注目度注目度5


計画的に、ブロック組立時に施行する。詳細は7.4手直し方法の項を参照されたい。  

4.2.7 その他の作業  

(1)仕上げ作業  

 ブロックは船体の一部の完成品である。従って、ブロック継手以外は組立工程が最終工程であり、船台上での後戻り工事を残さないように、完全に仕上げ作業を行う必要がある。仕上げ作業は歪取り、ダボハツリ、傷直し、塗装作業がある。拘束されていないブロックの自由端の歪は、歪取りにより、とめどもなく収縮するので注意を要する。仕上げ作業後、パイプ等の艤装工事を行うことがある。  

(2)反転作業及び搭載準備作業  

 ブロックの裏溶接と搭載準備のために、ブロック反転作秦業を行なう必要がある。  

○諸ピースの取付け、反転、搭載要領は、事前検討後、工作図等に明確に指示し、安全を確保する必要がある。  

?@反転、搭載用吊りピース  

 ブロックの重量、重心を算出して、作業要領から、ピースの大きさ、個数、位置等を決め、要すれば、その付近を補強する。  

?Aブロック支持及び足場ピース  

 搭載後すぐ、安全にブロックを支持して、クレーンを放せるように、事前に取付ける。ガイワイヤー用ピース、タンバックル用引張りピース、支柱受けピース、足場ピース等。  

?Bピースの搭接は安全上、一定の技量資格者に制限し、必ずチェックされなければならない。  

?C反転作業には、砂場における接地反転、クレーン2台による空中反転等がある。  

?D反転、搭載作業は、付近の人払いを励行して、玉がけ資格者が慎重に安全に行う必要がある。  

?E反転、搭載によりブロックが変形することがある。特に薄板では柔の使用、補強が必要である。  

?F反転後、ブロック置場における不用意な置き方、重ね方も歪発生の原因である。盤木等による水平多点支持が原則である。  

4.3 工程、品質管理  

 4.3.1 工程管理  

 組立工程の工程管理の目的は、次の船台工程に対して、必要時期に必要なブロックを完成し

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら

日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
4位
(35,690成果物中)

成果物アクセス数
1,235,880

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2023年6月3日

関連する他の成果物

1.通信教育造船科講座 工場管理
2.通信教育造船科講座 船舶関係法規 学習指導書
3.通信教育造船科講座 船殻設計学習指導書 学習指導書
4.通信教育造船科講座 工場管理 学習指導書
5.通信教育造船科講座 船体工作法 学習指導書
6.通信教育造船科講座 船舶計算 学習指導書
7.通信教育造船科講座 基本設計 学習指導書
8.通信教育造船科講座 艤装
9.通信教育造船科講座 船舶関係法規
10.通信教育造船科講座 基本設計
11.通信教育造船科講座 船殻設計
12.通信教育造船科講座 船舶計算
13.造船現図指導書
14.アルミニウム合金船建造技術指導書
15.「小型造船技術講習」の報告書
16.平成8年度OECD等国際協議への対応に関する調査報告書
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から