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(e)付着力試験
 付着力試験は自動装置を用いて、付着力(上限5.4MPa)を測定して点数を評価した。
 図2.3.1-5は開発塗料の破断面を示した。上限の応力で破断していないものはドーリが付いたままである。表2.3.1-1、表2.3.1-2は付着力試験(3及び6ヶ月)による塗膜性能評価の結果である。付着力試験から防食塗料用に開発した樹脂を塗料化した開発塗料(A,B)は評価点が全て10点となり、現用の塗料に比べて塗膜性能が匹敵した。また、付着力は上限値を超えるものが数多くあった。
 
図2.3.1-5 付着力試験における開発塗料の破断写真
(左:開発塗料A、右:開発塗料B)
 
表2.3.1-1  付着力試験による塗膜性能評価(乾湿交番試験3ヶ月)
促進試験方法 乾湿交番試験
(拡大画面:165KB)
 
表2.3.1-2 付着力試験結果(乾湿交番試験6ヶ月)
(拡大画面:212KB)
 
(f)塩水噴霧試験結果
・目視試験は乾湿交番試験結果と同様に全て満点であり、劣化等が皆無であった。
・塩水噴霧試験における膜厚は、試験前の厚さと比べて特に変化が見られない。
・表2.3.1-3は付着力試験結果である。開発塗料は十分な塗膜性能であることが分かる。
 
表2.3.1-3  付着力試験による塗膜性能評価(塩水噴霧試験3ヶ月)
促進試験方法 塩水噴霧試験
(拡大画面:160KB)


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