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中国主要造船企業の概要と事業展開に関する調査

 事業名 造船関連海外情報収集及び海外業務協力事業
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


10. 江蘇江揚船舶集団有限公司
(Jiangsu Jiangyang Ship building Group Co.,ltd.)
所在地:江蘇省揚州市湾頭鎮
Address: Wantou, Yangzhou City, China
郵便番号:225006
Tel: 0514-729-4690
Fax: 0514-729-4307
E-mail: business@jiangyang.com.cn
 
資本形態:大型国有企業
創立:1961年
業務内容:新造船を主体に車輌・機械製造、鉄鋼構造物の建造等。
会社概要:江蘇省揚州市で40年以上の歴史のある輸出入経営権を持つ揚州市管理の国有企業。
法人代表:張立坤
董事長:張立坤
総経理:趙家林
従業員数:2,591人
敷地面積:150万m2
 
施設概要
スリップウエイ数:2
スリップウエイサイズ(最大船型、クレーン能力):
200m×24m(3万DWT、120t×1、40t×1)
200m×24m(3万DWT、100t×1、40t×1)
ドック数:1+1(新)
ドックサイズ(最大船型、クレーン能力):
200m×50m×8m×2(1万DWT×2、100t×1、15t×2、25t×1)
320m×50m×11.45m(15万DWT、100t×1)(新)
艤装岸壁 (クレーン能力):
土手式200m×1、(25t×1、15t×1)
岸壁式200m×2(25t×1)
 
実績(船舶部門)
  2000年 2001年 2002年
受注(万DWT/隻) 19.2/6(9位) 2.5/2(-) 15.1/5(-)
竣工(万DWT/隻) 7.61/4(9位) 6.2/4(-) 9.3(-)
手持(万DWT/隻) 105/25(3位) 101.3/23(-) 13.5/6(-)
生産額(億元) 1.28(6位) 3.52(-) (-)
輸出額(億元) 2,460(10位) 2,616(-) 2,410(-)
 
財務(2001年)
登録資本金:3.6億元(約.55億円)
売上高:31億元(約475億円)
当期純利益:-1289.6万元(約-2億円)
固定資産:4.68億元(約71.7億円)
売上総利益:2,451万元(約3.76億円)
 
備考
●2001年上期は経営難から生産中止の状態となっていたが、政府の補助及び各業界の援助で2001年下期から回復に向かっている。
 
10.1 企業概要
10.1.1 沿革
1961年12月 揚州市工商局で登録、会社創立。
1999年 国有独資企業となり、社名を「江蘇江揚船舶集団有限公司」に改称。
登録資本金を35,984万元に増資。
2000年 中国船級協会CCSからISO9002の認証を取得。
2001年4月 董事長が「胡生」から「張立坤」に交替。
2002年1月 江蘇江揚船舶集団有限公司特種車輌廠を「揚州盛達特種車有限公司」に改組。
 
10.1.2 経営者及びその経歴
 
表10-1: 董事長の経歴
名前 張立坤
役職 董事長
性別
生年月日 1955年
学歴 大卒
職歴 期間 勤務先 役職
  1995年〜2001年 亜新集団有限公司 副総経理
  2001年〜現在 江蘇江揚船舶集団有限公司 董事長
 
表10-2: その他主要責任者の名前及び職務
名前 役職
趙家林 総経理
済 荷 副総経理兼造船責任者
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
10.1.3 従業員構成
 
図10-1: 従業員構成図(2001年12月31日現在)
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
 従業員総数は2,591人、そのうち大学以上の学歴をもつ従業員は682人。
 技術者は488人で従業員総数の18.8%、管理職は195人で従業員総数の7.5%。
 
10.2 会社組織
10.2.1 会社組織
 
図10-2: 会社組織図
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
10.2.2 関連企業
 
表10-3: 主要関連企業の名称及び会社概要
関係 関連企業 会社概要
出資者 揚州市政府 市政府機能を果たす。
子会社 揚州盛達特種車有限公司 2002年1月「江揚船舶集団有限公司特種車輌廠」を会社化。 道路清掃車等特殊車両を製造・販売。
江揚鉄鋼構造物廠 鉄鋼構造物の建造。
江揚船舶部品廠 舶用部品の製造・販売。
江揚実業公司 貿易業務を行う。
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
10.2.3 政府との関係
 揚州市政府の直轄企業であり、税収、人材、融資面で市政府から多くの優遇政策。
 設備導入及び資材調達でも揚州市政府との関係は非常に緊密であるが、市政府は基本的に推薦にとどまっており、企業が一定の自主権を持っている。設備・技術導入については市政府が積極的にサポートする。
 
10.3 業務
10.3.1 業務内容
 新造船の建造、車輌・機械製造、鉄鋼構造物の建造、不動産開発等。
 主要製品は民用鋼製船舶、全回転自動車運搬フェリー、“金”ブランドの高級道路清掃車、道路障害物整理車、アスファルト・タンク等。
 
10.3.2 造船設備
 
表10-4: スリップウエイ
長さ(m) 幅(m) 万DWT クレーン
200 24 3 120t×1、40t×1
200 24 3 100t×1、40t×1
 
表10-3: ドック
長さ(m) 幅(m) 深さ(m) 万DWT クレーン 備考
320 50 11.45 15 100t×1 乾ドック(新)
200 50 8 1 100t×1、25t×1、 15t×2 浮ドック
200 50 8 1   浮ドック
 
表10-4: 艤装岸壁
長さ(m) クレーン
土手式200m×2 25t×1、15t×1
岸式200m×2 25t×1
 
表10-5: その他設備
設備名称 能力 数量
プラズマ切断機   2
デジタル制御切断機   1
切削盤   1
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
10.3.3 受注・建造実績
 
表10-6: 主要受注・建造実績一覧表
種類・用途 建造時期 隻数 船級 船主
15,500T/1718TEUコンテナ船 1998/2001 4 GL ドイツ
12,500プロダクト/化学薬品専用船 2001/2002 2 GL ドイツ
30,000T プッシャーバージ 2002 2 RINA イタリア
47,000T ばら積み船 建造中 3 DNV ノルウェー
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
10.3.4 その他
●設計レベル
 江蘇省政府承認の江蘇省高新技術企業。旧船舶設計研究所をベースに技術センター設立。当該技術センターは江蘇省政府の承認を受けている。
 
 技術センターの設計員は36人、うち工程師は14人で、高級工程師は1人。
 自社設計は少なく、設計図の多くは上海の各船舶研究所に委託。
 
●日系・外国企業との提携
 外国企業との関係は薄く、80%以上は国産生産設備。技術上も国内技術。
 日系企業とも技術導入、設備の調達等の協力関係はない。
 
10.4 経営・財務状況
 
10.4.1 資本金・出資者
 
表10-7: 主要出資者及び出資率
(2001年12月31日現在)
出資者 出資率
揚州市政府 100%
出所:国家工商行政管理局
 
10.4.2 売上げ
 
図10-3: 近年の売上げ額の推移
単位:万元
出所:国家工商行政管理局
 
10.5 今後
10.5.1最近のトピック
1)最大規模のプッシャーバージを引渡し(2002年7月)
 2002年7月4日、イタリア船主から受注した最大規模のプッシャーバージ(3万DWTの艀2隻と48mの押船1隻)を濱江埠頭で引渡し。
 
10.5.2 事業計画
 江蘇江揚船舶集団有限公司は地元揚州市の有名企業であり、国内造船業界でも大きい規模の企業である。しかし、設備が古く、技術が遅れているため激しい市場競争に適応できずにいる。同公司では、打開策として、15万DWTの乾ドックを増設し、3年内に年間建造能力を81万DWTにアップする計画である。
 2001年上期には、経営不振からいったん生産を中止し、受注船も履行できない状態に陥った。主因は膨大な長期社債にある。江蘇江揚船舶集団有限公司の経営を立て直すため、国家の4つの部・委員会が共同で国務院に「江蘇江揚船舶集団有限公司の長期社債削減に関する申請書」を提出し、同申請書は国務院により承認された模様である。江蘇江揚船舶集団有限公司は「新造船を加速し、徐々に債務を返済し、適当な時期に資産を組み直す」という再生方針を制定して、新しくスタートする。







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