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9.3 業務
9.3.1 業務内容
 貨物船、油槽船等の新造船。
 
9.3.2 設備
 
表9-4: スリップウエイ
長さ(m) 幅(m) 万DWT クレーン
220 40 20 120t×1、40t×1
195 35 15 320t×1
 
表9-5: ドック数
長さ(m) 幅(m) 深さ(m) 万DWT クレーン 備考
220 63 2.5 5 100t×1 深浅型乾ドック
360 76 12 30 600t×1 乾ドック
 
表9-6: 艤装岸壁
長さ(m) クレーン
304 3台
500 3台
 
表9-7: その他設備
設備名称 数量
クレーン 1基
100T油圧機 1台
デジタル制御パイプベンダー 2台
デジタル制御切断機 3台
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
9.3.3 受注・建造実績
 
表9-8: 主要受注・建造実績一覧表
受注 種類・用途 万DWT 船主・ユーザー 竣工/予定日 船名 備考
1998年 バルカー2隻 2.7 CLIPPER社(デンマーク)及びDOCKENDALE社(バハマ) 2000年2月   178.20m×26m×13.8m×9.6m
1999年 多目的船1隻 0.8 ドイツ 2000年12月 “DINTELDIEP”号 124.00m(Loa)
1999年12月 バルカー6隻 5.1 CLIPPER社(デンマーク)及びDOCKENDALE社(バハマ) 2002年   189m×32.2m×17m×12.1m
2000年 バルカー6隻 5.23 Victoria Steamship Co,Ltd.(ギリシャ) 2002年3月 “APOLON”号 190m×32.26m×17.2m、航海距離18,000海里
2000年 バルカー6隻 5.1 CLIPPER社(デンマーク)及びDOCKENDALE社(バハマ) 2002年9月 “CLipper Galaxy”号 190m×32.26m×17.4m×11m 航海速力15.5kt
2002年7月 バルカー2隻 2.7 同上 2004年    
2002年9月 油槽船6隻 7.34 DEIULE-MAR社(イタリア) 2004年   228.6m×32.26m×20.8m×12.2m 8.5万m3 14.3kt
出所:上海科学技術情報研究所市場調査研究部
 
9.3.4 その他
●設計レベル
 船舶の設計・研究を専門に行う船舶設計所がある。
 船舶設計の研究員は82人で、そのうち工程師は約26人、高級工程師は4人。
 
●日系・外国企業との提携
 ノルウェー、イギリス等の造船企業と協力関係を結んでいる。
 日系企業との関係はほとんどない。
 
9.4 経営・財務状況
9.4.1 資本金、出資者
 
表9-9: 主要出資者及び出資率
(2001年12月31日現在)
出資者 出資率
自社社員 100%
出所:国家工商行政管理局
 
9.4.2 売上げ
 
図9-3: 近年の売上額の推移
単位:万元
出所:国家工商行政管理局
 
9.5 今後
9.5.1 最近のトピック
1)5.23万DWTばら積み貨物船を引き渡し(2002年3月)
 5.23万DWT、二重船殻のばら積み貨物船“APOLON”号を引き渡し。
 ギリシャVictoria Steamship Co,Ltd.が発注した6隻の同型船の第1船。
 “APOLON”号は上海船舶研究設計院の設計。
 
2)2隻の5万DWTばら積み貨物船が進水(2002年5月)
 Dockendale(バハマ)から受注した5.1万DWTのばら積み貨物船(2隻目)及びVictoria(ギリシャ)から受注した5.23万DWTばら積み貨物船(2隻目)が進水。
 
3)イタリア船主から油槽船6隻を受注(2002年9月)
 イタリアDeiuli-Mar社と7.34万DWTの油槽船6隻の建造契約を締結。
 同社がこれまでに受注した中で最大(DWT)の船舶。
 
4)5.1万DWTのばら積み貨物船1隻を引渡(2002年9月)
 Dockendale(バハマ)及びClipper(デンマーク)から受注した5.1万DWTのばら積み貨物船を引き渡し。主機関はMAN-B&W、W6S50MC-C型で、航海速力は15.5kt、ABS船級。同じ船主から受注した同型のばら積み貨物船2隻も進水。
 
5)イタリア向け7万DWTの大型油槽船を起工(2002年12月)
 Deiule-Mar(イタリア)社向け7.34万DWT油槽船2隻が起工。
 今回の油槽船の建造・設計は韓国と共同で実施したもので、衛星通信航路標識システム及び世界最先端のレーダ式液面リモート測定システムを配備する予定。
 
9.5.2 事業計画
●設計レベル及び技術研究力をアップし、実力の強化を図る
 企業を発展させるため、有力企業との提携を通じ設計レベル及び技術研究力をアップして、実力強化を図る。
 
●欧米市場を開拓し、新造船増を実現
 3年間の経営戦略としては、積極的に欧米市場を開拓し、新造船を倍増する。







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