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(2)瀬戸内町における外出行動の問題点とバリアフリー化に向けた改善点
(1)海上旅客輸送を利用する際の問題点
 海上旅客輸送を利用する際の問題点としては、「特にない」が29.7%と最も多いが、何らかの問題点があると感じている人で「(5)船の乗り降りが一人では大変である、できない」や「(1)港までの交通手段がない、不便である」が上位にきている点は離島全域の傾向と共通している。
 島別にみると、請島や与路島ではバリアフリー船が就航していることからいずれの項目も低い割合にあるが、奄美大島や加計呂麻島では「(10)トイレが心配である」が多くあげられている。
 
図6-3-13 海上旅客輸送を利用する際の問題点(複数回答 n=64)
 
(2)港や旅客船ターミナルにおいて改善の必要な点
 港や旅客船ターミナルにおいて改善の必要な点では、「(15)タラップの階段や傾斜をゆるやかにする」が最も多く、次いで「(13)音声により運行状況をお知らせする」や「(17)転落防止のための手すりや柵を付ける」があげられている。
 島別にみると、奄美大島ではターミナルビルの「(9)階段やスロープに手すりを付ける」、加計呂麻島では港において「(2)駐車場を整備する」と、ターミナルビルにおいて「(6)車いすでも使えるトイレにする」が最も多くあげられた。加計呂麻島の生間港においては身障者用トイレが設置されているため、瀬相港または古仁屋港の待合所に対する要望である。請島ではターミナルビル(待合所)における「(14)係員による案内や介助を充実させる」、与路島では「(15)タラップの階段や傾斜を緩やかにする」がそれぞれ最も多くあげられた。
 
図6-3-14 港・旅客船ターミナルにおいて改善の必要な点(複数回答 n=64)
 
(3)船舶において改善の必要な点
 船舶において改善の必要な点では「(5)高齢者や障害者が利用しやすい座席をつくる」が最も多く、次いで「(2)通路の段差をなくす」、「(8)車いすなどでも使えるトイレにする」となっている。
 島別に最も多かった要望をみると、奄美大島では「(2)通路の段差をなくす」と「(3)手すりを付ける」、加計呂麻島では「(8)車いすなどでも使えるトイレにする」、請島と与路島では「(5)高齢者や身障者が使いやすい座席をつくる」が多い。
 
図6-3-15 船舶において改善の必要な点(複数回答 n=64)







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