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九州における離島住民からみた交通バリアフリー化に関する調査研究?鹿児島県をモデルケースとして? 報告書

 事業名 離島住民からみた交通バリアフリー化に関する調査研究
 団体名 九州運輸振興センター  


(3)通所状況
 高齢者や身体障害者の生活をサポートする施設として、社会福祉施設がある。ここでは、入所を要する老人ホーム等を除いた、自宅から通所可能な社会福祉施設に着目する。以下表3-1-15に示す8つの施設についてまとめた。
 老人デイサービスセンターと在宅介護支援センターは、介護を要する高齢者とその家族をサポートする施設で、県内に広く存在している。心身障害者福祉センターと視聴覚情報提供施設は、それぞれ鹿児島市内に1ヶ所ずつしか存在していないため、離島部には分布していない。
 
表3-1-15 鹿児島県における通所型社会福祉施設数
  老人福祉
センター
老人
憩の家
老人
デイサービス
センター
高齢者
生活福祉
センター
在宅介護
支援センター
心身障害者
福祉センター
視聴覚
情報提供
施設
身体障害者
デイサービス
センター
鹿児島県
鹿児島市
鹿児島市外
53
2
51
56
38
18
183
30
153
8
0
8
196
31
165
1
1
0
1
1
0
10
3
7
注)
老人福祉センター等:無料又は低額な料金で、老人に対して各種の相談、健康の増進、教養の向上、レクリエーションのための便宜を総合的に供与する施設。高齢者福祉センター、老人福祉会館、総合福祉センター、ふれあい温泉センターも老人福祉センターに含める。
老人憩の家:市町村の地域において、老人に対し、教養の向上、レクリエーション等のための場を与え、もって老人の心身の健康の増進を図る施設
老人デイサービスセンター:虚弱老人に対して入浴、給食、日常動作訓練等各種のサービスを提供し、生活の助長、心身機能の維持向上等を図るとともに、その家族の身体的、精神的な負担の軽減を図る施設
高齢者生活福祉センター(生活支援ハウス):独立して生活するには不安のある高齢者に、介護、居住、地域住民との交流の場などを総合的に提供する小規模多機能施設で、老人デイサービスセンター等に居住部門が併設された施設
在宅介護支援センター:在宅の寝たきり等の高齢者の家族からの介護に関する総合的な相談に応じて、ニーズに対応した各種の保健・福祉サービスが受けられるよう市町村等関係行政機関との連絡調整等を行い、介護を必要とする高齢者やその家族の福祉向上を図る施設
心身障害者福祉センター:心身障害者に関する各種の相談に応じ、心身障害者に対し機能訓練、教養の向上、社会との交流促進及びレクリエーションのための便宜を総合的に供与する施設
視聴覚情報提供施設:無料又は低額な料金で、点字刊行物、聴覚障害者用の録画物等を視聴覚障者の利用に供する施設
身体障害者デイサービスセンター:地域において就労が困難な在宅の身体障害者が通所して文化的活動、機能訓練等を行うことにより、その自立を図るとともに生きがいを高めることを目的とする施設
資料)「保健・福祉施設一覧(2002)」(鹿児島県社会福祉協議会)よりUFJ総合研究所作成
 
 離島部では、老人デイサービスセンターと在宅介護支援センターの分布が多い。北薩地区、熊毛地区、奄美地区については、どちらの施設も各市町村に最低1つずつは存在しているが、鹿児島地区の三島村と十島村にはどちらも存在していない。そのため、この二村に属する10の離島やその他の小さな離島の一部では、島外に出なければサービスを受けられない。身体障害者の3施設については離島部には分布していないため、いずれの離島においても、これらのサービスを受けるため、島外に出ることが必要となる。
 
表3-1-16 離島部における通所型社会福祉施設分布
  老人
福祉
センター
老人
憩の家
老人
デイ
サービス
センター
高齢者
生活福祉
センター
在宅介護
支援
センター
心身
障害者
福祉
センター
視聴覚
情報提供
施設
身体
障害者
デイ
サービス
センター
離島部計 8 5 37 4 37 0 0 0
北薩 里村
上甑村
下甑村
鹿島村
0
1
0
0
0
0
0
1
1
1
2
1
1
0
1
1
1
1
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
鹿児島 三島村
十島村
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
熊毛 西之表市
中種子町
南種子町
上屋久町
屋久町
1
1
0
0
0
0
0
0
1
0
1
1
1
1
1
0
0
0
0
0
3
1
2
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
奄美 名瀬市
大和村
宇検村
瀬戸内町
住用村
龍郷町
笠利町
喜界町
徳之島町
天城町
伊仙町
和泊町
知名町
与論町
1
1
0
0
0
0
0
1
0
1
0
0
1
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
5
1
2
2
1
2
2
2
2
1
2
2
1
2
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
6
1
1
3
1
3
1
1
1
1
1
3
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
(北薩)
(北薩)
(鹿児島)
東町
出水市
桜島町
0
1
1
0
0
0
2
3
1
0
0
0
1
4
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
資料)「保健・福祉施設一覧(2002)」(鹿児島県社会福祉協議会)よりUFJ総合研究所作成
 
(4)購買動向
 日常的な生活圏に影響を与える指標として、住民の購買動向に着目する。商品品目として、日常的に購買する食料品と、より遠方まで買いに行くと思われる衣料品をここでは対象とする。以下では、離島部における23市町村(三島村と十島村は調査対象外、本土と離島にまたがる3市町村は参考)を4つの地区に分類して地区ごとの動向をまとめた。
 
1)北薩地区
 食料品については、90%以上が北薩地区内で購入している。衣料品については、甑島列島の4村での地区内購入率は40%に満たず、40%近くが鹿児島市へ買い物に行っている。また通信販売で購入している人も1〜2割存在しており、離島部では本土に比べて通信販売を利用する割合が高いことがわかる。
 
表3-1-17 北薩地区購買動向
食料品 衣料品
自市町村 自地区内 鹿児島市 その他 通信販売 自市町村 自地区内 鹿児島市 その他 通信販売
里村
上甑村
下甑村
鹿島村
68.7
97.4
93.0
87.9
24.8
0.2
0.9
4.0
3.0
1.0
1.6
0.0
1.4
1.1
3.5
8.1
2.1
0.3
1.0
0.0
里村
上甑村
下甑村
鹿島村
33.7
28.0
13.0
11.1
3.8
4.2
8.3
3.5
44.4
42.8
38.7
45.3
4.9
7.7
19.3
32.2
13.2
17.3
20.7
7.9
東町
出水市
87.6
96.9
11.4
1.6
0.2
0.3
0.0
0.7
0.8
0.5
東町
出水市
43.6
79.5
41.4
1.8
11.6
8.6
0.8
6.0
2.6
4.1
注)食料品:生鮮食料品・菓子類・飲料・米・瓶缶詰・調味料など
衣料品:外出着・呉服・寝具など(肌着・靴下は含まれない)
自地区内:自市町村を除く(以下同様)
資料)「鹿児島県消費者購買動向調査(2000)」よりUFJ総合研究所作成
 
2)鹿児島地区
 鹿児島地区内の三島村と十島村においては、村内に商店街と呼べるような規模の商圏が存在していないため、本調査の対象外となっている。桜島町については、食料品の購入は自市町村内が多いが、衣料品については市町村内で購入する人は20%近くにとどまり、70%の人が鹿児島市へ行っている。
 
表3-1-18 鹿児島地区購買動向
食料品 衣料品
自市町村 自地区内 鹿児島市 その他 通信販売 自市町村 自地区内 鹿児島市 その他 通信販売
桜島町 83.7 0 10.7 4.7 0.9 桜島町 21.7 0 70.3 4.7 3.3
資料)「鹿児島県消費者購買動向調査(2000)」よりUFJ総合研究所作成
 
3)熊毛地区
 食料品はほぼ熊毛地区内で購入している。衣料品については、種子島では西之表市で購入する人が多く、7割近くの人が自地区内で購入している。また通信販売の利用者は1割強となっている。一方屋久島では、自地区内で購入する人が25〜35%なのに対し、鹿児島市で購入する人は35〜45%で、島外で購入する人の方が多い。さらに4人に1人は通信販売で購入している。
 
表3-1-19 熊毛地区購買動向
食料品 衣料品
自市
町村
自地
区内
鹿児島市 その他 通信
販売
自市
町村
自地
区内
鹿児島市 その他 通信
販売
西之表市
中種子町
南種子町
97.8
90.4
92.5
1.1
8.8
7.1
0.4
0.5
0.0
0.0
0.0
0.0
0.7
0.3
0.4
西之表市
中種子町
南種子町
73.2
42.4
45.5
0.4
17.5
23.0
19.0
28.2
15.8
0.0
0.0
0.0
7.4
11.9
15.7
上屋久町
屋久町
98.9
79.9
0.0
18.6
0.4
0.0
0.0
0.0
0.7
1.5
上屋久町
屋久町
36.9
16.3
0.0
10.0
37.4
46.0
0.5
0.7
25.2
27.0
資料)「鹿児島県消費者購買動向調査(2000)」よりUFJ総合研究所作成
 
4)奄美地区
 食料品については、ほぼ奄美地区内で購入しており、おおむね各島内で購入しているものと考えられる。衣料品については、奄美大島に属する市町村のうち、名瀬市で自市町村内購入率が高い。その他の3町3村でも名瀬市で購入している人が5割以上を占め、自島内の購入率は8割を超える。喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島においても50〜70%の人が自地区内で購入しており、他の3地区に比べて地区内購入率が高いことが特徴であるが、鹿児島市で購入する人も与論島以外では1割前後存在する。通信販売を利用する人の割合は奄美大島ではおおむね1割未満、その他の島では1〜3割であり、喜界島や沖永良部島、与論島では鹿児島市で購入する人の割合よりも高い。
 
表3-1-20 奄美地区購買動向
食料品 衣料品
自市
町村
自地
区内
鹿児島市 その他 通信
販売
自市
町村
自地
区内
鹿児島市 その他 通信
販売
名瀬市
大和村
宇検村
瀬戸内町
住用村
龍郷町
笠利町
99.4
27.8
74.4
86.2
31.4
62.3
84.3
0.0
71.2
22.9
13.4
63.3
37.1
14.0
0.3
0.0
0.4
0.0
0.0
0.0
1.2
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.4
0.3
1.0
2.3
0.4
5.3
0.6
0.1
名瀬市
大和村
宇検村
瀬戸内町
住用村
龍郷町
笠利町
85.3
3.0
32.1
36.8
13.3
12.9
3.2
0.0
87.4
55.6
54.9
72.7
75.5
81.1
8.0
5.6
4.4
1.7
0.0
4.3
8.4
0.6
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
3.9
6.1
4.0
7.9
6.6
14.0
7.3
3.4
喜界町 99.6 0.0 0.0 0.0 0.4 喜界町 53.9 2.2 10.4 2.5 31
徳之島町
天城町
伊仙町
98.8
96.6
48.4
0.0
2.1
45.9
0.0
0.3
0.2
0.0
0.0
0.0
1.2
1.0
5.5
徳之島町
天城町
伊仙町
68.3
61.8
19.3
0.0
14.6
59.1
19.5
4.5
7.9
1.4
0.2
1.2
10.8
18.9
12.5
和泊町
知名町
98.1
99.0
1.6
0.0
0.2
0.0
0.0
0.0
0.1
1.0
和泊町
知名町
59.3
65.0
2.8
0.0
16.8
12.3
3.7
1.0
17.4
21.7
与論町 99.5 0.0 0.0 0.2 0.3 与論町 66.8 0.8 4.2 4.1 24.1
資料)「鹿児島県消費者購買動向調査(2000)」よりUFJ総合研究所作成







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