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4 会社別散布装置供給実績(平成13年度)
 
表−IV.3.3 会社別散布装置供給実績
(拡大画面:13KB)
 
(注)
〔1〕
液剤装置
 
1haあたり30l散布可能。油分散剤散布用として改造可。
〔2〕
液剤微量兼用装置
 
(1)液剤と(2)微少量の兼用装置。
〔3〕
微少量装置
 
1haあたり8l散布可能。
〔4〕
ガンノズル
 
消防ノズルの様に直射。
〔5〕
微粒剤装置、〔6〕粒剤装置
 
粒剤散布用。
〔7〕
緑化装置
 
緑化の為の種子、肥料等の散布。
〔8〕
ミバエ装置
蝿(ハエ)駆除の為の不妊蝿(バエ)散布。
 
表−IV.3.4 会員名簿
平成14年3月20日
会員名 所在地 郵便番号 TEL  
株式会社エースヘリコプター
(東京)
川越市古谷本郷字柳原1610 350-0002 0492-35-8011 1
江東区新木場4丁目 東京ヘリポート 136-0082 03-3521-0303
朝日航洋株式会社 江東区新木場4丁目 東京ヘリポート 136-0082 03-3522-0646 2
東邦航空株式会社 三鷹市大沢6−11−25 181-0015 0422-31-5505 3
中日本航空株式会社
(東京)
愛知県西春日井郡豊山町豊場 名古屋空港内 480-0200 0568-28-2151 4
中央区京橋2−10−2 第2ぬ利彦ビル 104-0031 03-3567-6188
阪急航空株式会社
(東京)
大阪市北区芝田1−16−1 阪急電鉄本社ビル6階 530-0012 06-6373-1661 5
千代田区有楽町1−5−2 東宝ツインタワー5階 100-0006 03-3504-0701
四国航空株式会社
(営業部)
高松市番町1−1−5 日本生命高松ビル1階 760-0017 087-851-7500 6
香川郡香南町岡 新高松空港 761-1400 087-835-8201
西日本空輸株式会社 福岡市中央区天神4−7−11 大西ビル 810-0001 092-761-6257 7
鹿児島国際航空株式会社
(業務部)
鹿児島市山下町9−5 岩崎ビル 892-0816 099-251-1192 8
鹿児島県姶良郡溝辺町麓280 溝辺空港内 899-6404 0995-58-2304
新日本ヘリコプター株式会社 中央区銀座4−3−6 104-0061 03-3567-3206 9
カワサキヘリコプタ株式会社
(東京)
岐阜県各務原市川崎町1 川崎重工業株式会社岐阜工場内 504-0971 0583-83-7225 10
江東区新木場4−19 東京ヘリポート内 136-0082 03-3521-1404
アカギヘリコプター株式会社
(東京)
群馬県前橋市下阿内町377−2 379-2142 027-265-5431 11
江東区新木場4−19 東京ヘリポート内 136-0082 03-3521-7331
 
V−1 航空機による油分散剤の空中散布
1 迅速な対応の必要性
(1)流出油の規模
 油分散剤は、小型作業船から複数のエンジンを搭載した大型航空機まで、様々なサイズ、多様な速度の船舶・航空機による散布が可能である。総じて、作業船舶は、速度と散布幅が限られているため、港湾内や沿岸海域などにおける小規模な流出油の処理に適性が高い。大型の多発機は、沖合の大規模な流出油への対処に最適である。これよりも小規模な流出油の場合は、小型の単発機やヘリコプターも適している。
 
(2)流出油処理にかかる所要時間
 図−V.1.1は、面積20平方マイル(約50km2)にわたって平均油層厚0.1mmで広がる30,000bbl(約4,768kl)の流出油を油分散剤で処理する場合の所要時間を、散布方法別に示したものである。図では、大型航空機は、作業船舶や小型航空機に比して、流出油の処理にかかる所要時間という点で大きな利点があることを示している。油分散剤の空中散布について、大型航空機を用いる場合と小型航空機を用いる場合を有効搭載量、速度、および、1回の燃料補給で可能な飛行回数で比較すると、大型航空機による油分散剤の散布は、小型機の場合よりも遙かに大きな利点があることが見て取れる。
 
(3)迅速な対応の必要性
 蒸発と乳化によって、特定の油が油分散剤による処理に不適当になるまでの期間は、海況、温度等の要因によって左右される。しかし、多くの場合、その期間は、1日ないし2日以内であろう。このことは、油分散剤の使用を、対応チームが決定した場合、迅速に行動しなければならないことを意味している。
 
図−V.1.1
30kBBLの流出油の処理のための化学油分散剤の散布に関する後方支援 ―作業地点までの距離が処理時間に及ぼす影響
(拡大画面:20KB)
 
2 空中散布
(1)利点
 船舶用散布装置の改善が行なわれているが、その技術には、常に、処理率が相対的に低いことと、船艇による油塊の位置確認が、本質的に困難であるという重大な限界がある。これとは対照的に、空中散布には、迅速な対応、監視面の有利性、高処理率油分散剤の最適活用ができる、油分散剤による処理結果についてより適確な評価が行なえるという利点がある。
 
(2)空中散布に適した油分散剤
 自己攪拌型油分散剤は、波の作用以外の混合エネルギーを必要としないので、このタイプのものだけが、空中散布に適している。このタイプは、また、航空機の積載能力を最大限に利用できる。
 
(3)天候の制限
 当然、海上の視界が良好なことが不可欠である。そして、この技術は、油塊を油滴に分割していく波の作用に頼っているので、穏やかな状態では有効ではない。
 
(4)航空機の種類
 ヘリコプター、単発固定翼機、双発、四発固定翼機はいずれも、油分散剤の空中散布に、使用できる。適している航空機としては、低空で、50−150ノットの範囲内の比較的低速で飛ぶことができ、操縦性が良く、その機体サイズとして最高載荷重量をもつものでなければならない。







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