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7 NOx変換器効率の試験
 NO2をNOに変換するために使用する変換器の効率については、下記の7.1から7.8に示す試験を行わなければならない。
7.1 試験装置
 下記の図1に示す試験装置(本コードの付録3の3.4も参照)及び次に示す手順を用い、オゾン発生器によって変換器の効率を試験しなければならない。
7.2 校正
 CLD及びHCLDは、製造者の仕様書に従い、ゼロガス及びスパンガスを使って、最も良く使用する作動範囲で校正を行わなければならない(そのNO含有量は、作動範囲の約80%になるように、また、混合ガスのNO2濃度はNO濃度の5%未満となるようにする)。NOx分析器はNOモードとし、スパンガスが変換器を通らないようにしなければならない。指示濃度を記録しなければならない。
7.3 計算
 NOx変換器の効率を、次式によって計算しなければならない。
 
 
   
ただし、
a=下記7.6によるNOx濃度
   
b=下記7.7によるNOx濃度
   
c=下記7.4によるNO濃度
   
d=下記7.5によるNO濃度
 
7.4 酸素の付加
7.4.1 T型管を経由して、酸素又はゼロ空気が、その指示濃度が上記7.2に示す指示校正濃度より約20%少ない値となるように、連続的に付加されること。(分析器を、NOモードとしなければならない)
7.4.2 指示濃度“c”を記録すること。この工程の間、オゾン発生器を不作動状態としておかなければならない。
 
7.5 オゾン発生器の作動
 ここでオゾン発生器を作動させ、NO濃度を上記7.2に示す校正濃度の約20%まで(最小10%)下げるのに十分なオゾンを発生させる。指示濃度“d”を記録すること。(分析器をNOモードとしなければならない)
 
7.6 NOxモード
 次に、NO分析器をNOxモードに切り替え、混合ガス(NO、NO2、O2、及びN2で構成)が変換器を通るようにする。指示濃度“a”を記録すること。(分析器をNOxモードとしなければならない)
 
7.7 オゾン発生器の不作動
 ここで、オゾン発生器を不作動とする。上記7.6で述べた混合ガスが、変換器を通って検出器に入る。指示濃度“b”を記録すること。(分析器を、NOxモードとしなければならない)
 
7.8 NOモード
 オゾン発生器を不作動のままNOモードに切り替え、酸素又は合成空気も遮断する。分析器のNOxの読みは、上記7.2によって計測した値からの偏差が±5%以下でなければならない。(分析器を、NOxモードとしなければならない)
 
7.9 試験間隔
 NOx分析器の各校正の前に、変換器の効率を試験しなければならない。
 
7.10 効率要件
 変換器の効率は、90%以上でなければならないが、95%より大きいことを強く推奨する。
 
備考:分析器を最も一般的な範囲にした状態で、NOx変換器が上記7.2により80%から20%まで下げることができない場合、減少できる最高範囲を使用しなければならない。
 
(拡大画面:14KB)
図1. NO2変換器効率の試験装置の概略図
 
 変換器の効率は、90%以上でなければならないが、95%より大きいことを強く推奨する。
 
備考:分析器を最も一般的な範囲にした状態で、NOx変換器が上記7.2により80%から20%まで下げることができない場合、減少できる最高範囲を使用しなければならない。
 
(拡大画面:6KB)
図1. NO2 変換器効率の試験装置の概略図







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