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7. 今後の課題
 
[1] 電池(DC-DCを含む)
 今回の検討ではより大きさを重視しDC-DCコンバータを使用する方式とした。実際の開発では考えられる条件で、価格-大きさのトレードオフが不可欠であり、最適な方法を模索する必要があると考える。
 
[2] 誤発射
 携帯して使用し、必ずしも水上に浮かべて使用しないと考えられる小型船用PLBの運用形態を考えて、あえて水センサーを削除した。水センサーは人為的なミスを行っても、誤発射しないようにEPIRBに追加された仕様である。現行EPIRBでもその遭難通報の大部分は誤発射であると言われている。個人携帯型PLBが普及した場合、その総数は14,000台と言われているEPIRBよりも多くなることが予想され、誤発射も同様に増加し、特に人為的なミスによる誤発射が多大になりSAR活動に影響が出ることも可能性として残される。
 アメリカのNOAAのホームページにあるように、EPIRB誤発射の原因は「知識不足」から起こるものと考えられている。今後、誤発射を防ぐ意味でも、使用者の啓蒙を計る必要があると思われる。








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