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6. 浮体の検討
 
 浮体は本装置が安定して海上に浮遊するための重要部品である。浮体の実現は装置の外部に浮き輪として取り付ける方法と、装置自体で十分な浮力を確保する形状とがある。装置自体で十分な浮力を確保する方法は、筐体サイズを大きくさせるのでPLBの小型化に反することであり適さないと判断する。したがって、PLBの浮体は、外部に浮き輪として取り付ける方法となる。しかし、浮体を付けた状態ではライフジャケットのポケットなどには携帯出来ない。このことから、PLB本体のみで浮力を確保し、ある程度安定した姿勢を保った状態で浮かなければならない。
 より安定した姿勢で浮遊させる為に浮体は、オプション品として扱うことが望ましい。
 PLBの浮体は、袋形状が望ましい。なぜならば、小型化されたPLBの一部に浮体を取り付けることは困難であり、浮体を本体の上部に付けると起動状態を示すLEDが隠れてしまう。このことから浮体は袋とし、本体正面が見えるものが望ましい。更に、メインスイッチ部に切れ込みを入れれば、本体を袋から取り出さなくても起動できるものが良いと判断する。








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