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[2] 路線間の連絡の向上、既設路線の補完
(大阪) 放射状路線の整備→大阪外環状線、大阪モノレール、6号線の延伸、鶴町茨田線、なにわ筋連絡線、新大阪連絡線
(京都) 叡山電鉄と京阪線との連絡→鴨東線の整備
   宝ヶ池地域と京都都心の連絡強化→烏丸線の延伸
   京都市内東西軸の形成、路線間連絡の向上→東西線
(神戸) 神戸市臨海部と都心部を結ぶ鉄道軸の形成→海岸線
 
 上記路線のうち「なにわ筋連絡線」「新大阪連絡線」を除くすべての路線が、供用及び事業化されている。工事中路線の供用後は、既設路線間の連絡性はさらに向上し、ネットワーク機能が強化することになる。例えば、大阪モノレールの開通により、時間短縮、運賃低下が見うけられた。
 
表2-3-17 大阪モノレール整備による時間、運賃の変化
行き先   時間(分) 運賃(円)
枚方市→
万博記念公園
開通前 72 920
開通後 43 610
 
行き先   時間(分) 運賃(円)
宝塚→
千里中央    
開通前 59 620
開通後 40 480
 
[3] 駅施設改良
 動く歩道、連絡通路、駅位置変更などによる乗り継ぎ抵抗の軽減
 
 ・ 乗換駅での移動抵抗を軽減する動く歩道は、以下の駅で整備された。
 
表2-3-18 動く歩道の整備状況
路線名 設置年
JR関西線・地下鉄 難波駅 H6年
大阪市交鶴見緑地線 心斎橋駅 H8年
京阪電鉄・叡山電鉄 出町柳駅 H元年
 
・ 鉄道利用者の乗り継ぎ抵抗の軽減、バリアフリーの視点からエスカレーター、エレベーターの設置率をみると、乗降人員5,000人以上である指針対象駅において、EV、ES両方の設置率は約50%である。
・ またES設置率は、約70%であり、EVについては約60%であり、今後は対応できていない箇所については、更に整備を進める必要がある。
・ 事業者別では、地下鉄において概ね100%に近い整備となっている。
 
表2-3-19 事業種別EV/ES設置状況(H11年度末)
  指針対象駅 EV/ES未設置 EV/ES設置済 EV設置済 ES設置済
JR 152 93 23 46 46
大手民鉄 250 61 103 132 170
中小民鉄 60 13 32 46 52
公営地下鉄 137 1 125 126 136
合計 599 168 283 350 404
 
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図2-3-19 EV・ES設置状況








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