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<被害者の話を聴く際の禁句>

・あなたの行動にもスキがあったのではないか

・あなたの被害妄想ではないか

・あなたの考えすぎでは

・その相談は私ではなく、直属の上司か、相談窓口にすべきだ

・そんなことは気にすることはない。がんばりなさい。

 

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被害者の行動を批判したり、むやみに励ますことによって、被害者は「だれも私のことなど分かってくれない」という心理に追い込まれ、ますます孤立感を強めるという悪循環に入り込む危険性があります。その結果、被害者はもうだれにも相談できないと思い込み、問題の解決はさらに困難をきわめることになるでしょう。

また、事実の究明を急ぐ余りに、相手を詰問することのないように注意し、「あなたが話したくないことは、話さなくてもよい」ということを伝えておくとよいでしょう。そして、相手のペースに合わせていくことも大切です。

 

セカンドレイプとセカンドセクハラ

「セカンドレイプ」という言葉が社会問題になったのをご存知でしょうか。これは、レイプを受けた被害者が、その相談のために、警察を訪れる、あるいは身近な人に話をすることによって、二度目のレイプを受けるというものです。もちろんこれらは、身体的なレイプではなく、心理的なそれのことです。

 

 

 

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