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(表13)

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これによれば、すべての疾患はだれが見ても同一の診断になるというわけにはいかないとしても、従来診断よりは、統一化されるとはいえるようです。

この基準は、10の群に分類して、その中に個々の疾病を挙げていますが、個々の診断を数えると400近くになり、当然、個別的な解説はできません。ただ、解説書は出ており、専門家以外には、分かりにくいところはもちろんありますが、最近は労働災害認定上もこれを使うことが多いので、認定に関係している事務職員の方などもそれを参考にされることが多いようです。

分かりにくい表現もあるかもしれませんが、ストレス関連では、F3気分障害、F4神経性障害というところに含まれるものが大半のようです。

F3の気分障害というのは、うつ病、うつ状態、その逆の躁病などが代表的なものになりますが、従来診断的にいうと、内因性のものも心因性のものもあります。なお、F2の分裂病の群の一部には心因が関与すると考えられるものもあります。

F4の神経性障害…の群にも極めて様々なものが含まれていますが、いわゆるストレスが要因となって発症すると考えられるものが多いので、職場のメンタルヘルスを考える上で重要なものも多いようです。

 

 

 

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