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もちろん、職場が適材適所というか、配慮をすることで解決する場合もあるかもしれませんので、一応挙げておきます。

ただ、現在のような求職状況の厳しい中では、定義どおりにいかないとは思います。

それから、これも現在のどちらかといえば就職難の中では、必ずしも現実的ではないかもしれませんが、職場がこの人と選んで採用し、期待しているのに、職員の側が、早い時期に、この職場は何か自分に合わないとか、上司が気にいらないとか等で、辞めるなどといい出すと、当然のことながら人事配置などに問題が起こってきます。具体的には某省庁で、上級職として採用した職員が、研修中に辞めるといい出して、何とか引き止めるのに苦労したという例があります。これも単に職場の対応がどうこうということばかりではなく、本人側の姿勢に問題があることが多いように感じられます。

職場で孤立しがちで、同僚などと円滑な人間関係がもてない職員がいると大変困るものです。他との人間関係を拒否するなどということになると、単なる症候群などといっていられないことになりますが、この辺も、画一的、通り一遍に説明するのは難しく、職場側のいろいろな要因が絡み合っていると考えられるでしょう。職場、特に直接の上司などの対応が大切であることはいうまでもありませんが、それだけでは解決できないことも多いようです。

ク 飛行機雲症候群

飛行機雲症候群というのは、飛行機が飛んでいる後にできる雲から連想して、後ろばかり振り返って前向きになれない人たちということのようですが、この辺は、ある程度、カウンセリングなどによって解決できることがあるような気もします。何度もいうように職場側に問題のある場合、本人側に問題のある場合が考えられますが、むしろ後者の方が大きいかもしれません。

 

 

 

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