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3. コスパス・サーサット(COSPAS-SARSAT)

コスパス・サーサットは、ロンドンに事務局を置き、捜索及び救助のために打ち上げられた人工衛星(コスパス衛星及びサーサット衛星)を用いたシステムを運用するために設置された国際機関である。

我が国は、システムの地上部分の提供国となっており、海上保安庁は、システムの維持及び発展に的確に対応するため、コスパス・サーサット理事会(CSC)、合同委員会(JC)等に専門家を出席させている。

 

4. 国際水路機関(IHO)

国際水路機関は、モナコに事務局(国際水路局)を置き、航海の安全のために各国の水路関係機関の活動の協調を図り、水路図誌の統一、水路技術の向上等を目的とする国際機関である。

海上保安庁は、国際海図の刊行、世界航行警報業務等の活動や電子海図の表示システム、データベースに関する委員会等に専門家を出席させている。

 

5. 国際航路標識協会(IALA)

国際航路標識協会は、パリに事務局を置き、航路標識・海上交通管理業務の向上、調和等により船舶交通の安全の確保と経済的かつ迅速な運行を促進することを目的とする国際的な機関であり、IMO、IHO等の他の海事関係国際機関と密接な連携を保ちつつ、航路標識に関する情報・資料の交換、航路標識システムの標準化等を行うとともに、加盟国等の技術向上等を図っている。

海上保安庁は、昭和50年から同協会の理事を務め、協会の運営に参画するとともに、運用委員会、エンジニアリング委員会、電波航法委員会及びVTS委員会に専門家を出席させ、技術先進国として航路標識分野における技術の向上に関する協力を行っている。

 

6. 国連麻薬委員会(CND)及び国連麻薬統制計画(UNDCP)

国連麻薬委員会は、国連経済社会理事会の機能委員会の1つであり、麻薬等の国際統制に関する意思決定の中心的機関である。一方、国連麻薬統制計画は、薬物関係の国際条約の適正な実施を確保し国際薬物統制における指導的役割を担っている。

 

 

 

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