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今後は、巡視船寄港時等の機会を利用し、可能な範囲で効果的な合同訓練を実施する必要がある。RCC間の机上SAR訓練等実働勢力の参加を伴わない簡易な訓練を実施するのも一案である。

6] SAR協定によるSAR分野

SAR活動の実施に際し、米国RCCとの間で適切な調整業務が行われている。今後も引き続き、現在の協力関係を維持する必要がある。

7] 薬物・銃器の密輸、密航問題への対応

両国間における懸案事項についての情報交換を行うため、情報交換窓口を設置しているが、現状では、両国間における事案の発生等特段の懸案事項が無いため、有効に活用されているという状況ではない。

8] 教育機関

教育機関の学生の交流、練習船の訪問については、定期的かつ継続的な取り組みが実施されており、非常に有意義である。近年の実績としては、次のようなものがある。

(近年の実績)

・海保大・海保校の学生及び米国沿岸警備隊士官学校学生の相互訪問(毎年)

・海保大練習船のニューロンドン寄港時における交流プログラム(毎年)

今後は、更に協力を促進するため、学生のみならず教官等による学術的交流や教官交流についても効果的である。

 

3. 韓国海洋警察庁(Korea National Maritime Police Agency)

現在、韓国海洋警察庁との間においては、長官レベルで定期的に直接意見交換等を行う機会があり、また、救難防災分野での合同訓練も定期的に実施されている。韓国は、我が国にとっては最も近い国であり、海上保安分野においても、連携・協力の更なる進展潜在的可能性を秘めている機関であると考えられる。

(1) 日韓海上保安当局間長官級協議

韓国の海上保安機関である海洋警察庁の庁長の提唱により、平成11年4月、韓国仁川において、「第1回日韓海上保安当局間長官級協議」が開催された。

 

 

 

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