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ii) 事業概要

CTA本部はプロジェクトの開発やサポートが主たる業務である。また、MiDAS(マイダス、Minibus Driver Awareness Scheme:コミュニティトランスポートのドライバーのためのトレーニング)プログラムのトレーナーに対するトレーニング、ロビー活動などが挙げられる。

ロンドンに支部を置き、コミュニケーション・ディレクターが配置されている。職員数は19名で、10名がマンチェスター、3名がロンドン、2名がベルファストおよびスコットランド、1名がウェールズおよびコーンウォルに配属されている。

機関紙であるCTマガジンを年に6回発行している。年に1度3日間程度の全国規模の大会を行い情報交換、技術支援、展示会等が開催されている。大会にはおよそ1,000名、展示会にはおよそ3,000名の参加者がある。事業収入の1/3はこの展示会からの収入である。

 

iii) 財源

年間予算は125万ポンド(およそ2億1千万円)である。便宜上組織は2つに分けられている。非営利の法人と、コマーシャルカンパニーである。非営利法人は主として出版活動を行っている。利益追従型の法人は展示会、各地の組織に代って車両の購入(年間200台程度購入するのでまとめ買いのメリットがある)を行う。営利法人の株式は非営利法人が所有している。

表3-4-3-2に主な財源及び会費の区分をまとめた。

 

表3-4-3-2 財源の内訳および会費の区分

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政府系予算は特にここ数年増加しており、1994年時点では20%程度だったものがここまで増加している。ロビー活動は関係省庁に対して行っている。政府の方針では、近年は都市部ではなく地方に重点を置いた取り組みになっており、Country Side Agencyが地方ごとの助成を行っている。

 

c. ドライバー教育システム(MiDAS)

ミニバスの運転資格は1997年の免許法の改正により、これまでの普通自動車免許であるB(8人乗り以下は可)に加えて、ミニバスを運転するためのD1というカテゴリーが創設された(表3-4-3-3)。

 

 

 

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