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iii) エアバス

完全にアクセシブル化された2階建てのバスで、ロンドン都心とヒースロー空港の4つのターミナル全てを結んでいる。A2と表示されたエアバスはユーストン駅でステーションリンクとも連絡している。

 

g. ロンドンタクシー

ロンドンタクシーは2000年1月1日から既存車両も含めて全てスロープの装着が義務化された。

ロンドンタクシーインターナショナル社(LTI)製造による、ロンドン独自のタクシー車両である。日本にも輸入されている。車両重量は、1,800kg、排気量は2,700ccで、運転席、助手席を含めると7名乗車できる(図3-4-2-16)。後部はコンパートメント形式で対面座席になっており、出入口ドア前の座席は回転して乗降を容易に行うことができる。ドアは90度まで開き、ドア入口の高さも1.35mあるので、日本のセダン型の乗用車よりも乗降しやすい。車いす(1名まで)での乗車は、スロープにより行える。主な使用は表3-4-2-3に示した。

 

図3-4-2-16 ロンドンタクシーの主要部寸法

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出所) London Taxis International、光岡自動車(株)資料

 

表3-4-2-3 ロンドンタクシーの基本仕様

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出所) 前掲

 

ロンドン市内のタクシーについては、すでにロンドン警察の規則改正により、1989年2月1日以降に新規に免許を取得するタクシーは車いすに対応した車両構造が求められていた。ロンドン以外の都市では1996年もしくは1997年までに車いす対応の車両にすることが求められていた。

 

 

 

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